例えば、Mavericksで「Golden Gate Bridge」(ゴールデンゲートブリッジ)を検索すると、設定している電子メールアカウントや、ハードディスク上で該当名を含むファイルやアプリが画面の右上に表示される。また、検索ボックスの最下段にはウェブやWikipediaからGolden Gate Bridgeを検索するためのオプションが表示されており、それを選択するとブラウザによる検索が行われる。MavericksのSpotlightではGolden Gate Bridgeを検索してもハードディスク内しか検索してくれないという点で、理想的ではないのは明らかだ。しかし、そのこと自体がYosemiteの利便性を浮き彫りにしている。
YosemiteでGolden Gate Bridgeを検索すると、現在地の情報に基づいたマップの検索結果や、この橋に関するニュース、関連するWikipediaのエントリ、設定している電子メールアカウント内でこの橋に言及しているメールが提示される。Googleを使えば同じような情報を取得できるものの、Command+スペースキーを押した後、検索語を入力するだけで簡単に結果が得られるのである。
さらに、レストランを検索した場合、Spotlightは地図と住所、電話番号を表示するとともに、Yosemiteの「Handoff」機能を使用してMacから直接電話をかけられるようにもしてくれる。
連携機能によって、あるデバイスで始めた作業の続きを他のデバイスに「Handoff」する(手渡す)ことができるようになり、Macを使って直接電話をかけられるようにもなる。
またHandoffを使えば、iPad上で書き始めた電子メールを、途中からMacを使って書き続けられるようになる。Macは電子メールを記述していたデバイスが近くにあることを検出した場合、画面左下隅にその旨を表示してくれる。その後、該当電子メールを開けば続きが書けるというわけだ。同様に、Mac上の「Numbers」で表を途中まで作成した状態でiPadを立ち上げ、画面左下隅からそれを呼び出せば、iPad上で作業を続けられるようになる。
上述したように、連携機能を使えばiPhone宛ての電話やメッセージをMac上で受けられるようになる。MacとiPhoneが同じWi-Fiネットワークにつながっている場合、iPhoneに電話がかかってくるとMac上に相手の情報が表示され、その電話を受けることができる。通話中に他の人から電話がかかってきた場合、その呼び出しに関する通知が表示されるとともに、現在の通話を保留にしてかかってきた電話を受けるか、現在の通話を終了してかかってきた電話を受けるか、電話会議に切り替えて3人で通話するかを選択できる。
Googleのユーザーであれば、「Google Voice」でも同様の機能が提供されていることを思い出すはずだ。ただAppleは、電話をかけたり(ウェブページからでも)、電話を受けるという行為をすべてのYosemiteユーザーにとってユビキタスなものにしている。
この機能を使用するには、iPhoneとMacをBluetoothで接続し、同一Wi-Fiネットワークに接続しておく必要があるとはいえ、電話の待ち受けや電話会議ができるのは筆者にとってうれしい驚きであり、他の人もその便利さを感じるはずだ。
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