「Microsoft Garage」が一般公開--一般ユーザーもMSの開発中アプリを試用可能に

Don Reisinger (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年10月23日 08時49分

 「Microsoft Garage」が米国時間10月22日、一般向けに公開された。Microsoft Garageは、Microsoftの従業員が世間に気配を察知されることなく新しいアイデアを検討できるよう、2009年に誕生したプロジェクトだった。一般公開によって、同社が開発中の広範囲にわたるテストアプリを一般ユーザーが試用できるようになった。

 本稿執筆時点で、Microsoft Garageには、「Android Wear」から「Xbox One」にいたるまでのあらゆるものを対象とした16件のアプリが存在する。そのすべてを、ユーザーのそれぞれのプラットフォームにダウンロードして試用することが可能だ。

 Microsoft Garageはこれまで、同社の従業員が新しいアイデアを検討するための社内プロジェクトだった。従業員がアイデアをあれこれ練ることのできる場を設ければ、市場に影響を与え得る製品が生み出される可能性があるとMicrosoftは考えていた。Googleなどの他の技術企業も、興味のあるプロジェクトに取り組む時間を設けることを従業員に奨励している。

 Microsoft Garage担当マネージャーのJeff Ramos氏は、今回の範囲拡大について説明する22日付けのブログ投稿で、「現在のGarageの背景には、当社のエンジニアとエンジニアリングプロジェクトを実際の顧客につなぎ、技術がどのように受け止められるかを評価したいという考えがある」と述べた。

 Microsoft Garageがプラットフォームに依存しないという点は、興味深い。Microsoftは従業員に対し、「Windows」や「Windows Phone」の枠組みを超えた範囲で思考し、どうすれば他のOSに価値を提供できるかを検討することを奨励している。

 Microsoft Garageで提供されているアプリとしては、以下のようなものがある。

  • 「Voice Commander」という「Xbox One」ゲーム。コントローラと音声コマンドの両方で操作する、リアルタイムストラテジーおよびトップダウンシューティングゲーム。
  • 「Next Lock Screen」アプリ。Android端末を対象とし、ディスプレイのロックを解除することなくユーザーが端末画面上で情報を確認できるようにする。
  • 「Journeys & Notes」アプリ。公共交通機関を利用する通勤/通学客をつなげて、互いの状況にコメントしたり、情報を共有したりできるようにする。まずはAndroid向けにリリースされ、その後「iOS」およびWindows Phone搭載端末向けにリリースされる予定。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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