Polaroidと聞くと、どうしても以前あったインスタントカメラとフィルムを思い出すが、実はタブレットやテレビ、ヘッドホンなどの商品もかなり以前から出している。そして、「XS100i」のようなアクションカメラも扱っている。
この99ドルの「Polaroid Cube」も同じカテゴリに分類される商品だが、そのサイズと機能は、一般的なPOVカメラとは一線を画している。Cubeは一辺が35mmの立方体で、重さは1.5オンス(45.4g)であり、 外から見て分かるパーツは、カメラレンズ1つとボタン1つだけだ。
そして、その見た目は真実から遠いものではない。これはバッグに放り込んでおいたり、ユーザー自身や自転車、スケートボードなどに取り付けて、ハンズフリーで動画を撮影し、オンラインで共有するためのものだ。
また、このデバイスは小型で軽いため、クアッドコプターやその他のラジコンにも取り付けることができるが、その目的には「Mobius」や「DIMIKA」などのアクションカメラの方が向いているかもしれない。それらのカメラはCubeほど見た目が面白くはないかもしれないが、同じ価格で機能は多い。
Cubeには、見た目でわかる以上の機能はほとんどない。広角124度のレンズを備えており、若干樽型歪曲がかかるものの、かなりの範囲を捉えることができる。これは、このカテゴリのデバイスとしては一般的な性能だ。ボディは耐衝撃性があり、悪天候にも耐えられるようになっているため、多少雨や雪が降っても問題はないが、水中に沈めるのは避けた方がよい。
コインを使って背面の丸いカバーを回して開けると、microSDカードスロット(32Gバイトまで対応、カードは付属しない)と、充電、動画や写真の転送、日時の設定に使用するMicro-USBポートが現れる。また、録画の解像度を切り替えるためのスイッチもあり、選択できるのは、720p/30fpsか、1080p/30fpsのどちらかだ。
底面は磁石になっている。これは素晴らしいアイデアで、表面が金属であれば何にでも簡単に張り付き、カメラをマウントできる。ただし筆者は、自転車やスケートボードの金属部分に取り付けようとすると、カメラを安定させられる強さの磁力が働かないという問題によく遭遇した。取り付けられるパーツが水平でないことも多いのだが、撮影した動画を回転させる機能はない。ただし、Cubeは車のボンネットには取り付けることができ、時速40マイル(約64km)で走行しても外れなかった。
確かにこれは素晴らしいアイデアなのだが、三脚にマウントするためのカバーに磁石を入れた方が、Cubeを購入した段階でマウント手段が磁石しかないというよりは便利であったかもしれない。簡単なストラップやクリップがあるだけでも、この「ライフスタイルアクションカメラ」はもっと便利になっていたに違いない。
Polaroidはいくつかのマウントを発売する予定だが、これは、ヘルメット用マウントのような基本的な部品にも、余分に費用がかかってしまうことを意味する。少なくとも、ユーザーはこのカメラを取り付ける対象に、金属片を取り付ける手段が欲しいと思うはずだ。
上側には大きなボタンが1つあり、これがこのカメラの唯一の操作手段だ。このボタンを数秒間押すと、電源のオン/オフができる。電源がオンになっている状態では、ボタンを1回押すと、6メガピクセルの写真を撮影する。ボタンを素早く2回押すと動画の撮影が始まり、もう1回押すと停止する。これで、Cubeの操作はすべてマスターしたことになる。
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