サンフランシスコ発---Twitterが米国時間10月22日、同ソーシャルネットワーク初となるモバイル開発者会議「Twitter Flight」を開催した。同会議では最高経営責任者(CEO)のDick Costolo氏が、新しいモバイルアプリ開発フレームワーク「Fabric」を発表した。
Costolo氏は、SDKには「自己本位な」アプローチを採用するものが多いと指摘した。「開発者が本当に望むのはクロスプラットフォームの一貫性」であるのに対し、実際は具体的なプラットフォームまたは特定の機能に対して最適化されているという。
Costolo氏とTwitterはこのような要望に応えて、開発者とアプリユーザーの間の直接的につなぐことを目的とした新しいSDKであり、統合サービスの集合であるFabricを発表することにした。
TwitterはFabricの機能を実証するために、複数の主要なメディア企業と既に契約している。とりわけ目を引くのは音楽業界で、まずはSpotifyとJawboneがFabricを利用している。
他にもThe Wall Street JournalやMcDonald'sもFabricを試用している。
Fabricは実際には、1つだけではなく複数のSDKのライブラリで構成されており、ツイートをアプリに取り入れて送出するためのシームレスな手段として打ち出されている。
例えば、McDonald'sは、同社のモバイルチャネル全体にわたってFabricを使用し、グローバルなIDプラットフォームを導入および管理することにより、顧客体験とマーケティングエンゲージメントの向上を図る。
Twitterは、サードパーティー開発者を対象とした、より小規模な機能も提供開始した。ベーターユーザーを募集するための「Share Links」や、これらのテスターをグループ化する「Groups」に加え、「Crashlytics Labs」のサポートを「Android」にまで拡大した。
またTwitterは、「Compose」というシングルサインオン機能を拡大し、開発者がわずか数行のコードを記述するだけで利用できるようにした。
さらに、携帯端末の本来の目的である電話としての機能を利用するものとして「Digits」を提供した。ユーザーが好んで利用してくれることをTwitterは期待している。Digitsは1行のコードで設定可能な、まったく新しいホワイトレーベルの(相手先ブランドの中で提供される)機能で、会員がパスワードなしで電話番号(とキャッシュ済みデータ)によってログインできるようにするものである。
Digitsは、「iOS」、Android、モバイルウェブを対象に世界中で直ちに28の言語で提供開始される予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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