GoogleがFirebaseを買収した。Firebaseは、互いに同期するモバイルアプリとウェブベースアプリを記述するメカニズムを開発者に提供する企業である。
Googleは米国時間10月21日、Firebase従業員が「Google Cloud Platform」チームに組み込まれる予定であることを述べた。Firebaseは、ブラウザ内またはモバイルOSであるAppleの「iOS」およびGoogleの「Android」で実行するアプリが、中央サーバを利用してデータを保存および共有することによってロックステップ方式で動作できるようにするサービスを提供している。Googleは同サービスの運用を継続する予定である。
Firebaseの共同創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるJames Tamplin氏はブログ投稿で、「この3年間でわれわれは、『実現できるかも』という程度のとんでもないアイデアから11万人の開発者が利用する実証された製品を生み出すまでに至った。私は今日、われわれがGoogleに加わることを発表できることにまたとない幸せを感じている」と述べた。
今回の買収は、プログラマーの支援に向けたGoogleの取り組みの一環である。プログラマーとはつまり、ソフトウェアとアプリケーションを開発して、技術大手各社の力の強化と互いに対する競争力の維持に貢献する世界中の独立系開発者のことである。
Googleは次のように述べている。
モバイルは、アプリ開発において最も成長が著しい分野の1つだが、ほとんどの開発者にとってまだあまりにも難しい分野でもある。Firebaseを利用すれば、開発者は、ウェブアプリとモバイルアプリにまたがってデータを簡単に同期することができ、接続を管理したり複雑な同期ロジックを記述したりする必要はない。Firebaseは、オフラインで動作するアプリケーション開発を容易にし、また、すべての主要なウェブプラットフォームやAndroidとiOSを含むモバイルプラットフォームを対象とするフル装備のライブラリを備える。
既にFirebaseを利用している開発者は、今後直ちに改良点を目にし始めるだろう。「Google Cloud Platform」の顧客は、素晴らしいモバイルアプリとウェブアプリがさらに容易に開発できるようになったと感じるだろう。Firebaseのチームは、全員がGoogleに加わり、Firebaseの共同創設者であるJames Tamplin氏とAndrew Lee氏の統括の下、ユーザーに素晴らしい新機能を提供するべく切磋琢磨していく予定だ。
Tamplin氏は、Googleの管理下に入ることで、Firebaseによるサービス向上が迅速化されるはずだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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