「Mac」シリーズのノートブックおよびデスクトップが、タブレット端末「iPad」を上回る勢いで、3年ぶりにAppleの2番目の収入源として復活した。iPadの売り上げは3四半期連続で減少している。
Appleが米国時間10月20日に発表した第4四半期決算報告によると、Macシリーズの売上高は66億ドルで、前年同期比18%増となり、売上高53億ドル、前年同期比14%減のiPadを上回ったという。
最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は20日、Macの販売台数が四半期ベースで過去最高を記録したことを明らかにし、さらに、同社がコンピュータ部門において1995年以来最大の市場シェアを達成したと述べた。Cook氏はMacの売り上げについて、「驚くほどの四半期だった。実に素晴らしかった」と述べた。
最高財務責任者(CFO)のLuca Maestri氏によると、特にノートブックの「MacBook Air」および「MacBook Pro」で堅調だったとAppleは見ており、両端末は新興市場において高い伸びを見せたこととあわせて、新学期シーズンで「大きな需要」があったという。
こうした業績は、少なくともAppleについては、スマートフォンやタブレットの発売によって従来のノートPCやデスクトップコンピュータの売り上げが減少すると想定する「ポストPC時代」という概念に一石を投じるものだ。
Macシリーズにおける増収は、世界のPC販売台数が依然として減少しているだけに、特に注目に値する。
Cook氏は20日のアナリストとの電話会議で、Appleの直営店を訪れる人がiPadとMacを見て、結局Macを選ぶ場合もあるわけで、ある程度の共食いはあると考えていると述べた。ただし、Cook氏は、iPadの総売上高がここまで堅調であることに触れ、四半期単位ではなく、もっと幅広い期間でiPadの売れ行きを見ることが重要だと述べた。このところのiPadの販売不振については、「私としては、(車道に埋め込まれた)減速バンプとみており、大きな問題ではないと考えている。そうは言っても、成長を望んでいる」とした。同氏は、過去に売り上げの減速を評した際にもこのように述べている。
Cook氏はこの日、タブレットコンピュータは依然として新しいもので、同端末の買い替えサイクルがどのようなものか分からないとした上で、iPadの未来については楽観視していると明かした。「市場は飽和状態だとする見方が一般的なことは認識しているが、われわれはそのようには思わない」(Cook氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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