反競争的とされるGoogleの慣行に対抗して結成された団体「Focus on the User」は先週、Googleのブラウザ「Chrome」と連携するソフトウェアツールを公開した。このソフトウェアは、Google独自のアルゴリズムを利用することにより、ユーザーがChromeを使用しているときに、より多くのサードパーティーサイトを検索結果の上位に表示する。Focus on the Userは、Googleが検索結果においてサイトを公平に表示しようと積極的に取り組んでいないと主張している。
このツールが今週に入り、Googleの「Chrome Web Store」からダウンロード可能なアプリとして利用できるようになった。ソフトウェアを同ストア上で配布するためには、Googleが承認する必要があった。
Focus on the Userは、欧州連合(EU)におけるGoogleの検索結果の表示方法に関する独禁法違反問題を受けて、先週結成された。参加しているのは、レビューサイトの「Yelp」や「TripAdvisor」、スイスを拠点とする旅行サイトの「HolidayCheck」、非営利団体「Fight for the Future」などだ。
同団体が主に訴えているのは、Googleが自社のソーシャルネットワーク「Google+」で作成されたレビューに基づき、検索結果に優先順位を付けているとされる点だ。Google独自の検索アルゴリズムにより、外部のリンクの方がより価値が高いと判断された場合であっても、Google+のレビューに基づいた検索結果が優先されるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス