近年で最も耳目を集めた特許争いは、近いうちに米連邦最高裁判所で決着がつけられるかもしれない。
2011年からOracleとGoogleの間で争われている訴訟のことだ。その結論はまったく見えていない。最高裁がこの訴訟を審理することを決定すれば、ようやく終わりが見えてくる。
Googleは米国時間10月8日、控訴裁判所が5月に下した、Oracleに有利な判決を覆すために連邦最高裁に上訴を申し立てた。この控訴裁判所の判決も、主にGoogleに有利な内容となった、2012年に地方裁判所が下した複雑な判決を覆したものだった。
もともとこの訴訟は、Android上でのプログラミング言語Javaの実装に関連して、著作権と特許の侵害でOracleがGoogleを訴えたもの。Oracleは2010年に、Sun MicrosystemsからJavaの権利を取得している。
Oracleは、Googleが同社の知的財産権を、ライセンスを得ずに積極的に侵害したと論じている。Googleは、オープンソースソフトウェアに対するフェアユース利用においては、ライセンスは必要とされないという主張だ。
その後、テクノロジ業界と多くの連邦裁判所が、この行ったり来たりの判決を含む、長い法廷闘争を見守ってきた。その過程で裁判費用や損害賠償額の評価や配分も変わり、シリコンバレーの多くの著名人が証人として登場している。
ワシントンの連邦巡回区控訴裁判所が下した最近の判決では、対象となるコードの一部は著作権で保護されるとされた。これは、その2年前にサンフランシスコにあるカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所の陪審員団が下した判決に反して、Oracleに有利なものだった。
現在のところ、この訴訟は宙に浮いている状態だ。最高裁からの答弁書が出るのは、早くても11月7日になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス