鶴岡氏:メルカリやFrilは、たぶんBASEとはユーザーがかぶっていないと思っています。フリマはどちらかというと二次流通。BASEは在庫やサイズ、バリエーションという概念があるので、そこはちょっと違うかなと思いますね。
佐藤氏:うちは「kiteco(キテコ)」というフリマアプリを出しているんですよ。今日はFrilが10億円を調達したというニュースが出ていましたが、……やばいっすね(笑)。
CtoC市場はこれまでヤフオク!が担っていた部分があったんですが、それが今スマホアプリになってきていて、若い人達はみんなスマホで売買している。それでやっぱり伸びています。CtoCの中で“ハンドメイド”というカテゴリはまだ頑張れそうだなという印象です。
◇「Fril」「ヤフオク!」の動き
フリマ元祖「Fril」が10億円調達--メルカリとは「真っ向勝負しない」
15周年迎える「ヤフオク!」、CtoC王者の憂いと目論み
鶴岡氏:そうですね。スマホが衰える可能性はゼロだと思います。2015年のECはどうなるかわかりませんが、ネットショップが作りやすくなるサービスや、二次流通のサービスがさらに出てきて、市場に出てくる商品は圧倒的に増えると思っています。
売る人の環境が変わっている分、買う人の環境のほうがもっと変わっている。要するに、今まで以上にネットだけで買えるようになっている。その方向でどんどんECは変わっていくと思います。
また、ものとものを交換する概念などはもっと最適化されてもいいと思っています。そこをどうにかしたい。商品をいかに買いやすくするか、色々な手段があると思いますが、来年くらいから取りかかっていきたいと思います。
鶴岡氏:そうですね。BASEではモールはやっていないのですが、それを今後どうするか、商品をどういう価値を持ったもので買うのか、何をもってその価値を受け取るのか、などを根底からがらっと。
来年1年では変わらないと思いますが、2~3年というスパンで見ると、今ではあり得ないような購入体験や、ものの見つけ方が出てくるだろうし、そういうのは今が一番面白い時期。ECの環境は今後ますます良くなると思います。
佐藤氏:日本のEC利用率は、世界的にはまだ低いほう。これからECをやる機会はどんどん増えていき、EC参加者は売る側も買う側も国内で増えていくと思います。
インターネットは表現のツール。「表現できる=人に商品を届ける」というものにしたいので、今後もさまざまなサービスによって“ECの場面”を作っていきたいです。
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