シャープは10月2日、フルHD解像度ながら4K相当の高解像度画質を実現する「AQUOSクアトロン プロ」に新シリーズ「XL20」を追加した。新開発の「N-Black」パネルを採用する。発売は11月10日。60V型の「LC-60XL20」(想定税別価格:28万円前後)、52V型「LC-52XL20」(同:24万円前後)、46V型「LC-46XL20」(同:21万円前後)の3モデルをそろえる。
AQUOSクアトロン プロは、独自の「4原色技術」と各色のサブピクセルを上下2つに分けて輝度レベルを制御する駆動方式により、フルHD解像度ながら4K相当の高精細表示を実現する液晶テレビシリーズ。
2013年に発売した「XL10」シリーズでは、映り込みを徹底的に抑える「モスアイパネル」を採用していたが、XL20ではN-Blackパネルを新搭載。低反射率はモスアイに及ばないものの、豊かな発色や黒再現力を持ち、4K相当の高精細画面を活かしたつややかな映像再現が可能だ。
本体はHDMI 2.0(4K60p)とHDCP 2.2に対応し、「AQUOS 4Kレコーダー」と接続すれば、4K試験放送の視聴も可能。地上、BS、110度CSデジタルチューナを3基を備え、USB HDDを接続しての2番組同時録画中の別番組視聴にも対応する。
本体下部には、独立ボックス構造の「2.1chフロントサラウンド」5スピーカを搭載。サブウーファを本体背面に装備したほか、ミッドレンジとトゥイータを前面に向けて配置し、音抜けの良い高品質サウンドを再生。帯域を拡張し、聴きやすい音声に補正する「AudioEngine」の搭載とあわせ、オーディオ環境も整えている。
新たに、セガが提供する知育エンタテインメント「テレビーナ」を搭載する。これは無線LANで接続されたテレビとスマートフォンの2つの機器で対応アプリを動作させ、テレビでの画像表示とスマートフォンでのコンテンツ操作を連携させて楽しめるコンテンツ。スマートフォンをかざすとテレビが操作できる独自の画像処理技術「ARタッチ」などを備え、学べるアプリとして展開していく予定だ。対応機種は、XL20を皮切りに順次拡大していく予定としている。
シャープのデジタル情報家電事業本部液晶デジタルシステム第一事業部事業部長の戸祭正信氏は「4Kはテレビの新しいチャンスと捉えているが、2Kにもまだまだ旺盛なニーズがあり、この層が非常に重要だと思っている。9月には4Kテレビとして『US20シリーズ』を発表したが、60V型の想定価格を比較するとUS20は38万円、XL20は28万円程度と10万円の差がある。機能と価格での選択肢を与えることで、XL20のようなプレミアム2Kの市場は十分にあると考えている」と、4Kテレビとの違いを話した。
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