パナソニックは9月25日、液晶テレビ「VIERA」に4K対応の「AX900/AX700」シリーズを追加した。40V型から85V型まで7モデルをラインアップする。いずれも発売は10月17日。
AX900シリーズは、55V型の「TH-55AX900/AX900F」、65V型の「TH-65AX900」、85V型の「TH-85AX900」(受注生産)の3サイズ4モデルをラインアップ。55、65V型は高輝度IPS液晶パネルを採用し、従来比約2倍の高輝度を実現する。
独自の忠実色再現技術「ヘキサクロマドライブ」は、プラズマテレビで培ってきた色再現技術「カラーリマスター」で、デジタル放送の色域に圧縮された色をオリジナルに迫る色域へと復元するというもの。入力された映像信号はR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の補色を加えた6つの座標軸で補正処理することで、中間色も忠実に再現できるとしている。
本体には「4KファインリマスターエンジンPRO」を備え、フルHD解像度の地上デジタル放送も高精細な4K映像にアップコンバートすることが可能。入力映像を独自のアルゴリズムで最適化して4K出力する「適応型リマスター超解像」により、太くなりがちな髪の毛や細い木の枝なども、シャープかつ質感豊かな映像で再現できる。
上部にはマイクを搭載することで、リモコンなしでテレビを操作できる「ダイレクト音声操作」も実現。登録したお気に入り情報や視聴履歴から好みの番組、VOD、インターネット動画の一覧を自動的に表示する「マイチャンネル機能」機能とあわせ、テレビに向かって話しかけるだけで操作ができる「ダイレクト音声操作」に対応する。
55AX900と65AX900は、パネルのフレームと一体になったブリッジを接地させることで、パネルだけが自立しているように見えるスラントデザインを採用。55AX900Fはスタンダードデザインとしてスタンドが付属する。
AX700シリーズは、4Kテレビの中ではコンパクトとされる40V型の「TH-40AX700」から48V型の「TH-48AX700」、55V型の「TH-55AX700」の3サイズをラインアップ。手軽に購入できる40V型とボリュームゾーンの48、55V型サイズをそろえることで、フルHDテレビからの買い換え層を狙う。
超解像技術「4Kファインリマスターエンジン」は、信号レベルで超解像処理をする「リマスター超解像」と映像シーンに合わせた処理をする「ディテール超解像」の2つの技術で精度の高い補正ができるとのこと。デジタル放送やBDソフトも4K解像度までアップコンバートして視聴することが可能だ。
「音声タッチパッドリモコン」を付属し、「マイチャンネル」と合わせて使用すると声紋認証やカメラによる顔認証により自動的にユーザーを特定し、ユーザー専用の「マイチャンネル」を呼び出すことが可能だ。
AX900/AX700シリーズともに、HDMI 2.0に準拠した端子を装備しているほか、コンテンツ保護規格であるHDCP 2.2に対応しているため、4Kチューナと接続すれば4K放送の視聴が可能だ。
AX900はトリプル、AX700はダブルのチューナを備え、USB HDDを接続しての録画にも対応。USB HDDは新規格「SeeQVault」にも対応しているため、接続機器が変わっても録画番組を引き継げる。
専用アプリ「Panasonic Media Access」を使用すれば、スマートフォンやタブレットと連携して、自宅内はもちろん「外からどこでもスマホで視聴」により、録画番組を視聴することが可能。アプリはiOS版が用意されており、Android版は10月上旬に提供される予定だ。
パナソニックでは、2020年の東京オリンピックに向け、新プロジェクト「ビューティフルジャパン」を始動することも発表した。これはオリンピックの公式パートナーであるパナソニックが、2020年まで6年をかけて実施する長期プロジェクト。オリンピックを目指すジュニアアスリートを応援していくというもので、プロジェクトのアンバサダーは綾瀬はるかさんが務める。AX900シリーズには「ビューティフルジャパン」アプリがインストールされており、ネット回線に接続することで、映像が視聴できるという。
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