東芝ライフスタイルは10月1日、液晶テレビ「REGZA」に4K放送対応のスカパー!チューナを内蔵した「Z10X」と4K配信対応の「J10X」の2シリーズを発表した。両シリーズともに全面直下LEDを搭載する。発売はZ10Xが10月11日、J10Xが11月中旬から下旬にかけてになる。
全面直下LEDは、パネル全面にLEDを配置し、部分ごとの細かいエリアコントロールができるというもの。画面の明るい部分のピーク輝度を復元し、画面全体のダイナミックレンジを拡大することで、引き締まった黒とキラリと光る白を表現する。
高輝度再現は液晶テレビにおける色表現力にも寄与。色域の広いパネルと輝度レンジの高いバックライトを組み合わせることによって、明るい部分の輝きと暗部のディテールの両方を再現できる。
Z10Xは、65、58、50V型の3サイズをラインアップ。液晶テレビとしては初となる4K放送対応のスカパー!プレミアムサービスチューナを内蔵し、4K試験放送の「Channel 4K」が視聴できる。加えてインターネット経由の「ひかりTV 4K」にも対応し、テレビ1台のみで4K放送、配信環境が整う。
REGZAモデルの特徴である、全部録り機能「タイムシフトマシン」は、最大4TバイトのUSB HDDに、約600番組を撮りためられ、番組検索などは新「ざんまいスマートアクセス」にて簡単に操作できる。なお、USB HDDへの4K画質録画にも対応しており、Channel 4Kの録画については2015年春のソフトウェアアップデートにより可能になるとのこと。2015年3月開始予定のスカパー!プレミアムサービスにおける4K専門チャンネル録画については未定としている。
ざんまいスマートアクセスは、リモコンに「ざんまい」ボタンを備えたほか、声、スマートフォンと3つの操作方法を用意。リモコンに内蔵したマイクに向かって「サッカーが見たい」と声をかけると録画されているサッカー番組のみがピックアップされ、「地上デジタル放送で絞り込み」と言うと、地上デジタルで放送されたサッカー番組のみがピックアップされる。
これは入力された音声データをクラウドに送信し、クラウド上で音声を文字に変換することでユーザーの意図を推定し、検索内容が表示される仕組み。クラウドを利用することで話題のキーワードなどにも対応し、認識精度は日々向上していくとのこと。ちなみに「何か面白いものはない?」と声をかけると、おすすめ番組が表示される。
スマートフォンからは専用アプリ「TimeOn番組シーン検索」を用いることで操作が可能になる。見たい番組ジャンルやキーワードを入力していくことで番組検索ができ、さらに「番組・シーンリスト」からは番組内のシーン検索までが可能。番組内で紹介された店舗や商品情報などもチェックすることが可能だ。アプリの提供開始はiOS版が10月中旬、Android版が2015年春を予定。すでに発売されている「Z9X/Z8シリーズ」でも利用できる。
J10Xは55、49、43V型の4Kテレビとしては中~小型モデルをそろえる。これは2014年春に登場した40V型モデル「40J9X」の人気を受け拡充したもの。タイムシフトマシン機能を省いたほか、3D再生も非対応にするなど、シンプルな4Kモデルを目指す。
2015年春のアップデートにより、ひかりTV 4Kによる4K配信視聴にも対応。加えて「レグザサーバ D-M430」などの対応デジタルレコーダーを接続すれば、J10Xシリーズでもざんまいスマートアクセスや過去番組表などがタイムシフトマシン内蔵モデルと同様に使える「タイムシフトリンク」機能を備える。
全モデルでHEVCデコーダを内蔵したほか、HDMI 2.0、HDCP 2.2に対応。複数の超解像技術を組み合わせ、フルHD映像を4K映像へとアップコンバートする「4Kマスターリファイン」は、水平解像度を約143%アップさせ、ほぼ4Kクオリティまでの復元に成功。4K放送、4K配信の映像もよりクリアな映像として再現できるとしている。
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