教育市場向けの「Adobe Photoshop」を皮切りに、Adobeの「Creative Cloud」がGoogleの「Chromebook」アプリケーションのラインアップに加わる。
このニュースは、Googleが自社の多様な垂直市場に向けて重要なアプリケーションを加えようと取り組んでいることを示すものだ。Chromebookは小規模ビジネス、教育機関、そしてエンタープライズからある程度の関心を集めており、その結果、Hewlett-Packard(HP)、Dell、ASUSなどのPCメーカーがChromebookのハードウェアを提供してきた。
AdobeのCreative Cloudを獲得したことは、Googleにとって喜ばしい成果だ。Adobe Photoshopはストリーミングで提供され、クラウドで実行することになる。AdobeのCreative Cloudは「Google Drive」にも組み込まれるため、面倒なファイルのダウンロードやアップロードは必要ない。Adobeのアプリケーションで作られたファイルは、Google Driveに保存される。
ChromebookでPhotoshopのストリーミングを利用できるのは、Creative Cloudの有料アカウントを持つ教育機関のユーザーに限られ、事前の申し込みが必要だ。Adobeが「Project Photoshop Streaming」と呼ぶこのプログラムは、北米地域限定のベータ版であり、いくつかの申請資格要件がある。申請の審査には3〜4週間かかるという。
Creative Cloudが加わることでChromebookの販売が伸びるとは思えないが、採用を見送る理由の1つは消える。Chromebookには、当然含まれる「Google Apps」の各種ツールに加えて、「Salesforce」や「MailChimp」といった業務用アプリケーションも搭載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス