Appleは、ほとんどの「Mac」ユーザーが、新しく発見されたセキュリティ脆弱性の影響を受けないとコメントした。この脆弱性は原理上、ハッカーらにOSの制御を許すものだ。
「Shellshock」または「Bash」バグとして知られる、世界中のコンピュータを対象とするこの最新の脆弱性は、Bashシェル内での悪質なコードの実行に関連する。Bashシェルとは、多くのLinuxおよびUNIX OSに加え、Appleの「Mac OS X」でも使用されているコマンドラインシェルのことだ。しかしAppleによると、同社ソフトウェアを使用するほとんどのユーザーは何も心配する必要がないという。
Appleは米CNET宛ての電子メールによる声明で、「OS Xユーザーの圧倒的大多数が、最近報告されたBashの脆弱性の影響を受けない」と述べた。
「UNIXコマンドシェルであり、OS Xに含まれる言語であるBashには、権限のないユーザーが遠隔から脆弱なシステムの制御を奪う恐れのある問題が潜んでいる」と同社のメールには記されている。「OS Xを搭載するシステムは、デフォルトで安全であり、ユーザーが高度なUNIXサービスを設定していない限り、Bashの遠隔からのエクスプロイトにはさらされない。われわれは、高度なUNIXユーザー向けのソフトウェアアップデートを迅速に提供するための作業に取り組んでいる」(Apple)
今回のbashの問題は、「Heartbleed」のセキュリティ脆弱性を思い起こさせる。Heartbleedは、データサーバに保存された情報がハッカーらにアクセスされる恐れのあるものだった。4月に最初に発見され、その2カ月後も30万台のサーバが危険にさらされたままの状態にあると推定されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス