「WhatsApp Messenger」や「Kik」といったサードパーティーのメッセージアプリは「App Store」で大ヒットしている。標準添付の「Messages」アプリで提供されているよりも多くの機能を搭載しているためだ。
このためAppleは新たな機能を追加し、Messagesアプリを改善した。まず、より多くのオプションを提供する「Details(詳細)」ページが用意された。このページにはテキストメッセージの右上のボタンからアクセスできるようになっている。「詳細」ページの上部には、チャット相手に電話をかけたり、「FaceTime」でのやり取りを開始したり、該当人物の連絡先情報すべてにアクセスするためのアイコン群が配置されている。その下には、自分の現在地を地図とともに手早く送信するボタンがある(WhatsApp Messengerとよく似ている)。しかも、あなたの位置情報を共有し、例えば自分がファーマーズマーケットのどこにいるのかといった正確な場所を友人に教えられるようになる。そしてこういった共有の期限として、1時間や終日、無期限を選択できるようになっている。
App Storeにはサードパーティーのプッシュツートーク(PTT)アプリが数多く存在しているため、Appleはその場で音声を録音できる機能をMessagesに追加した。近くで演奏しているミュージシャンの楽曲を共有したい場合でも、面白い声で何かをしゃべってそれをチャットに追加したい場合でも、右側のマイクボタンを押すだけで済む。このボタンを押し続けている間、ユーザーの周りの音が録音され、上に向かってスワイプすれば即座に送信され、左に向かってスワイプすれば録音内容が削除される。
最新のMessagesアプリではグループメッセージをより上手に管理できるようになっており、チャット中に発生した添付ファイルすべてに簡単にアクセスできるようになっている。グループメッセージではそのやり取りに名前を付けられるようになっているため、例えば休暇の過ごし方を話し合う際には「Las Vegas trip」(ラスベガス旅行)といった名前を付けておけるようになる。また、あなたが会議に参加している間、あるいは夕食に出ている間にグループ内でのチャットが活発化したとしても問題はない。Messagesには「詳細」ページに「Do Not Disturb(おやすみモード)」が用意されているため、指定した時間がくるまでメッセージの通知を消音することができる。
最後になったが、iOS 8の新しいMessagesアプリの「詳細」ページには筆者お気に入りの機能もある。写真を見たい場合、長々と続くやり取りをスクロールしていかなくても、「詳細」ページにすべての写真や居場所、オーディオクリップ、動画がまとめられているのだ。これによってライブラリに保存していない写真でも驚くほど簡単に見つけ出せるようになる。これはもっと昔から用意されていてほしかった機能である。
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