「Apple Watch」の第一印象--アップル初のウェアラブルに関する疑問に答える

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年09月24日 07時30分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Appleがついにウェアラブル市場に参入した。スマートウォッチは各社から数多く発売されてきているものの、大ヒットには結びついていない。「Apple Watch」はこの状況を打破できるのだろうか?

 カリフォルニア州クパチーノで開催されたAppleの秋のメディアイベントにおいて、「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」とともに公式に発表されたApple Watch(「iWatch」という製品名ではなかった)は、ここ数年間で最も期待されている製品の1つと言ってもよいだろう。Apple Watchは米国では「2015年の初め」に349ドルからという価格で発売される。米国以外の価格はまだ発表されていない。

 Apple WatchはAppleにとって、2010年に発表したオリジナルの「iPad」以来の、完全に新しい製品カテゴリに属する商品だ。そしてApple Watchの登場は、急速に拡大したスマートウォッチ市場に新たな1社が参入するということも意味している。本記事では、現時点でわれわれが知り得ているApple Watchの内容を解説するとともに、米国時間9月9日に開催されたAppleのプレビューイベントにおける短い時間でこの製品を触ってみた際の感想を述べる。

何をする製品なのか?

 Apple Watchは「iPod」のような楽曲プレーヤーであり、心拍数の測定機能を搭載した活動量計であり、メッセージ送受信機能や電話機能を持った通信機器であり、録音機器であり、他のアプリへのポータルとなるコンパクトな操作端末でもある。また、「Apple Pay」を利用した決済機器にもなる。さらに「Apple TV」や、スマートホームの機器に対するリモコンとしても動作する。

 Apple Watchは、世の中に出回っている数多くのスマートウォッチすべてを足し合わせ、それらの機能を一貫性あるかたちで連携させようとしているように見受けられる。Apple Watchの通知や音声制御、スワイプによって必要な情報を素早く確認できる「Glances(グランス)」機能はある意味において、Googleの「Android Wear」搭載スマートウォッチを使っているような感覚をもたらす。また、アプリや、音声で電話をかけられるといった組み込み機能に焦点を当てているところは、サムスンが過去に「Tizen」搭載の「Gear」シリーズで成し遂げようとしていたものと同じ雰囲気を感じさせる。

提供:James Martin/CNET
提供:James Martin/CNET

 ではここで、過去にスマートウォッチを使った経験がない人のために、Apple Watchの基本的な機能を述べておこう。この製品は携帯電話と連携し、小型のiPodのように使え、活動量計としても使え、財布の代わりにもなる。この他にも、さまざまな用途で使えるようになっている。同社は、Apple Watchがモバイル決済に使用できるだけでなく、家の玄関に据え付けられたスマートロックを開けるデジタル鍵にもなることを見せてくれた。また、アプリを使用すれば、「iPhone」のワイヤレス接続機能を利用して、スマートサーモスタットなどの他のホームオートメーション機能にもアクセスできる。

 Apple Watchはフィットネス分野にも力を入れている。背面に装備されている4つのサファイアレンズと、赤外線およびLEDテクノロジを組み合わせることで、サムスンの「Gear 2」やMotorolaの「Moto 360」のような他社のスマートウォッチに搭載されている光学式心拍センサよりも正確な心拍数測定が期待できる。また、Appleが同製品のために開発したフィットネスアプリは、よく考え抜かれているようだ。あるアプリは消費カロリーや、適度なアクティビティ、立っている時間を追跡し、エクササイズ専用の他のアプリはサイクリングを含む幅広いアクティビティに対応している。さらに、Apple Watchは他社のフィットネスアプリとも連携できる。現在既に「Nike+」の名前が挙がっているが、発売時にはさらに多くの対応アプリが登場しているはずだ。

 また、当然ながら時計としての機能も搭載されている。Appleは誤差が50ミリ秒以内という精度の高さだと主張しており、カスタマイズ可能でセンスのよいさまざまなデザインの文字盤により、月齢や天気を表示させたり、メッセージやカレンダーの予定をGlances(グランス)機能で確認できるようになる。

提供:Apple
Apple Watchには3つの「コレクション」が用意されており、文字盤のデザインもカスタマイズできる。
提供:Apple
  • このエントリーをはてなブックマークに追加