こんにちは、林です。ここCNET Japanではしばらくご無沙汰してしまいましたが、相変わらず電子書籍まわりで、ごにょごにょ、やっております。
6月には「なぜ電子書籍は嫌われるのか?」というセミナーをやらせていただきました。そこでも触れてるんですが、常々感じているのは「(電子)書籍まわりのニュースや記事には、ウソが多すぎる!」ということ。
「通説はこうですけど、ほんとはこうですよ」という記事を、CNET Japanでも何度か書かせていただきました。
なぜかわかりませんが、書籍、特に電子書籍がからむと、いつもはまともな方も、どうにも現実とずれたことを発言なさったりすることが、この数年常態化しております。
居酒屋や床屋でつぶやかれる分には私も特にどうでもいいのですが、それが公の場で流布された結果、国策にまで影響を及ぼしてしまうことが多いのです。「床屋政談」ならぬ「床屋出版論」です(もちろん床屋さんに罪はありませんので念のため)。
業界の片隅で毎日がんばって電子書籍を作ってる身からすると、こういう「イメージ」や「政策」は迷惑この上ない。もともとよちよち歩きの段階の電子書籍の、発展の芽が、こうした間違ったイメージやら政策で摘まれてしまうのを見るのは、忍びないのです。
というわけで今後この連載は、間違った「(電子)書籍論」「(電子)出版論」を積極的に俎上に載せたいと思いますのでよろしくお願いします。
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