The Wall Street Journal(WSJ)によると、米連邦捜査局(FBI)は現在、JPMorgan Chase Bankへのハッキングについて捜査しているという。その他の銀行も、数行が捜査対象となっているらしい。Forbesによれば、JPMorgan Chase Bankは、米国では最大手、世界では第6位の銀行だという。
ハッキングの時期と範囲に関する情報は乏しいが、今回の捜査に詳しい筋は、8月に捜査が始まったとWSJに語っている。侵入したハッカーはJPMorganの従業員のPCにマルウェアを仕込んだと考えられている。また、米国の銀行2~5行が影響を受けた可能性がある。
銀行は長年にわたって、顧客の資金やデータを狙うサイバー犯罪者らの標的だった。JPMorgan Chaseの広報担当者Trish Wexler氏は米CNETに対して、金融機関は絶えずハッカーと闘っていると述べた。
「当行ほどの規模の企業は、残念ながらほぼ毎日、サイバー攻撃を受ける。あらゆる脅威に対抗するために多層防御態勢を敷き、攻撃のレベルを常時監視している」(Wexler氏)
2014年には、Wells Fargo、JPMorgan Chase Bank、Bank of America、Citigroup、HSBCなど、米国内にある複数の銀行がオンライン攻撃を受けた。政府関係者は、イランからの攻撃と考えている。このときの攻撃は、顧客データを盗もうとするものではなく、銀行のサイトを一時ダウンさせる分散型サービス拒否(DDoS)攻撃だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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