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LINE MALLが“つながり消費”を遅らせた理由--島村氏に聞く新戦略 - (page 3)

藤井涼 (編集部)2014年08月28日 12時00分
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 やはりマーケットとしてたくさんの方に使ってもらうためには、まずは「LINE グループ購入」などを通じて、つながりを活かしたスマートフォンならではのECをつくる必要があります。「LINE クリエイターズモール」はその先の夢なのですが、これはどうしても実現したい夢でもあります。

  • まずは、つながりを活かした新たなECを構築する

 いまインターネットには別にインターネットでなくてもいいものがたくさん並んでいます。でも本当はインターネットの価値は、時間と場所を超えて本来つなげられなかったものをつなげることです。なので、消費者と工場がもっとダイレクトにつながれるようにしたいし、最終形はLINEからブランドが生まれる世界を目指したいです。

 実はどのように工場に協力してもらうかなどの検討もすでに進めています。個人的には本当は2014年内にやりたいくらいの気持ちなのですが、そこは実際につながりが広がっていくかを見定めながら決めることになると思います。それこそ、LINEスタンプがあって、クリエイタースタンプが生まれたようにタイミングが重要です。そのタイミングがなるべく早く来るようにしたいです。

――LINE MALLの海外展開についてはもう少し様子を見るとのことですが、世界におけるEC市場についてはどう見ていますか。

 EC化率は国によって全然違います。それは、国土やネット普及率、決済まわりの状況がまったく異なるからです。ただ、LINEでは各国で拠点が作られつつあるので現地のさまざまな情報が入ってきています。そこで日本と状況が似ている国なら、日本に近いモデルを展開できますし、全く違うということであれば仮説のもとにテストマーケティングを実施することになると思います。時期は決まっていませんが、展開するとしたらそれぞれの国の状況に合わせていくことになると思います。

――最後にLINE MALLが目指す「プッシュ型」のECの姿について教えてください。

 私はECのシェアがどうこうということよりも、駅前でこんなセールがやっていたら、LINE MALLで買う理由がないよねという感覚で考えています。人が持っている可処分所得は同じで、そのお金をどこで使うかという話なんですよ。なので、サービスを作るにあたって、人が買い物をする行為全体を観察してみたんです。

  • 「Push Commerce(プッシュ型EC)」のイメージ

 私は妻子がいるので、まず自分のためにお金は使えません(笑)。では、どこで使うかというと家族や、友人との関わり方の中です。たとえば、スーツを買うつもりがなくてもイベントで登壇することになったら買わないといけませんよね。あと自分ではカッコイイと思っていたジーパンにダメ出しされて買い替えたり。

 つまり買い物は社会的行為なんですよ。もちろん、誰にも見られない日用品を買うこともありますが、どうしても対外的な影響を受けることが多いんですね。出会わないと知りもしないし、買いもしない。なので、まずは出会わないとECは広がりませんよというメッセージを込めています。

 従来の検索型のECサイトがあんなにリスティング広告を買っているのは、結局はインデックスの中にどう入るかというところから進化していないからなんです。そのままだと、たとえスマートフォンが普及してネット利用量が増えても、その増えた分しかECの利用量が増えることはありません。だからこそ、そこでは解決できなかった、もっとオフラインの買い物体験に近いものを私たちは提供していきます。

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