東京発--HTCの「Butterfly」シリーズは、同社のフラッグシップである「One」シリーズや、ミッドレンジの「Desire」シリーズほど有名ではないかもしれないが、このシリーズの3代目となる「HTC Butterfly 2」は注目を集めることになりそうだ。「Butterfly S」などの前モデルと非常に似たデザインではあるものの、そのスペックはフラッグシップの「HTC One M8」にも引けを取らない。
HTC Butterfly 2は、台湾で現地時間9月2日に発売される予定だ。それに続き、香港、インド、マレーシア、シンガポール、タイでも間もなく発売される。HTCは、米国、英国、オーストラリアでの発売についてはコメントを控えた。しかし、Butterfly 2が世界中で利用されている4G LTEの帯域に対応することを考えれば、すぐに欧米各国に進出する可能性がある。
HTCはButterfly 2のデザインのインスピレーションを、旧機種のButterfly Sと、比較的新しいOne M8の両方から引き出している。具体的には、サイズと形の面ではM8に似ているが、光沢のある色とポリカーボネートプラスチック製という点はButterfly Sから引き継いでいる。
筆者がM8の「Dot View」ケースが使えるかどうか簡単に試してみたところ、驚くことに、ぴったりとははまらないものの、装着することはできた(Butterfly 2はM8よりも少し厚いため、カバーがわずかに浮いてしまう)。
M8と同じく、Butterfly 2は前面に「BoomSound」スピーカーを備える。ただし、HTCはM8とは違った形でスピーカーを組み入れている。Butterfly 2は前面がほぼガラスで覆われているため、設計者がスピーカーを取り付けるために両端の一部を少し切り取っている。グリルがガラスにぴったりと接しているため、違和感はない。
5インチのディスプレイはフルHD解像度(1920×1080ピクセル)で、十分に鮮明で明るく、筆者が問題に感じることはなかった。販売される地域によっては、Butterfly 2にJBLのヘッドホンも同梱される。
筆者が手にしたモデルは艶のある赤色のバージョンだ。このほかに青色と白色のバージョンがあり、白バージョンの表面は心地の良いマットな質感となっている。しかし、明るく鮮やかな赤色のバージョンは、Butterflyブランドと調和しており(歴代の2モデルでも使用されていた)、このスマートフォンを見事に際立たせている。
内部に関しては、Butterfly 2はQualcommの「Snapdragon 801」クアッドコアプロセッサ、2GバイトRAM、16Gバイトもしくは32Gバイトの内蔵ストレージを備える。「HTC J Butterfly」(日本のみ)は標準で32Gバイトのストレージを内蔵。microSDカードスロットもあり、これとnano-SIMカードスロットの両方について、自分の指だけでトレイを引き出すことができる。
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