KDDIは8月19日、HTC製スマートフォン「HTC J butterfly」の最新モデルとなるHTL23を、8月29日に発売することを発表した。一括払いでの価格は7万3440円で、2年契約を前提とした割引きを適応した場合の実質負担金は2万7000円。今後は9月2日に台湾で発売するほか、香港やインド、マレーシア、シンガポール、タイなどでも販売する予定だ。
新たなHTC J butterflyは、HTCが日本市場向けに特化して開発したau限定モデルの第4弾。同日の記者発表会で登壇した、HTCのCEOであるピーター・チョウ氏は、過去にKDDIと販売してきたHTC JやHTC J butterflyは顧客からも好評だったと語り、新しいHTC J butterflyでは従来の特長を伸ばしながらも、美しいデザインとシンプルな使い勝手を追求したと説明。また、ネットワーク品質などを例に挙げつつ、KDDIは最良のパートナーだと語った。
これに応える形で、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏が同社のネットワークの取り組みを紹介。LTEの人口カバー率の高さやキャリアアグリゲーションなどによる高速通信、コミックマーケットの会場に配備した「弱虫ペダル」コラボの車載型“痛基地局”などに触れ、同社の優位性をアピールした。またHTC製のスマートフォンについては「早く次のモデルを出してほしいと多数の要望をいただいていた」と明かし、新モデルを販売できる喜びを語った。
HTC NIPPON代表取締役社長の村井良二氏によれば、新モデルでは従来のHTC J butterflyの特長である(1)デザイン、(2)カメラ、(3)音質、(4)操作性が進化しているという。まず、デザインについては従来モデルのデザインを踏襲しながらも、持ちやすさやボディカラーを洗練させたという。
カメラは、1300万画素と200万画素の2つのレンズで“人間の目”のような奥行き情報を取得する「デュオカメラ」を搭載。画面をタップしたところにフォーカスを合わせて、まるで一眼レフカメラで撮影したようなボケ味のある写真に仕上げられる。他社でもボケ味のある写真は撮影できるが、煩わしい設定などが必要だと村井氏は指摘。HTC J butterflyであれば、誰でも簡単に味のある写真を撮れると強調する。国内初となる500万画素のフロントカメラも搭載したことで、綺麗な自撮りが可能になった。
音質については、内蔵されたアンプとフロント左右に配置されたステレオスピーカーによって臨場感のあるサウンドを実現。また、ハイレゾ音源も楽しめる「JBL ハイパフォーマンス インイヤー ヘッドフォン」を同梱している。端末内蔵のサウンドプログラム「JBL LiveStage」を起動することで、ライブ会場にいるような広い音場空間で音楽を再生できるという。
操作性では、HTCの独自ユーザーインターフェースである「HTC Sense」をさらに進化。画面を左にスワイプするとウィジェットパネルの起動、上にスワイプするとロック状態の解除など、ジェスチャーで各機能に簡単にアクセスできる「Motion Launch」を備えた。
HTC J butterflyの本体サイズは幅約70mmx高さ約145mmx厚さ約10.0mmで、重量は約156g。OSはAndroid 4.4で、約5.0インチのディスプレイ、2700mAhのバッテリを採用した。au公式アクセサリー「au +1 collection」からは、HTC Senseと組み合わせることで、ケース蓋を開けなくても各種通知が確認できる専用ケース「ドットビューケース」を販売する。
なお、この前日にはソフトバンクモバイルが子会社の米Sprintと共同開発したシャープ製スマートフォン「AQUOS CRYSTAL」を発表。同じく8月29日に発売する予定となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」