8月12日~8月18日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
お盆休み明けの日本だが、まだ暑い日が続いている。東京・表参道のアップルストアのガラスが気温差と湿気から曇っている風景をTwitterで見かけた。欧米でもこの時期に夏の休暇を取る人は少なくない。
まもなく発表と噂されるiPhoneの助走スピードは速まり、期待は膨らむばかりだ。どんなニュースが配信されたのかを振り返っていこう。
New York Timesが報じたApple社内講義の様子の記事は、Appleが持つ思想やデザイン、ビジネスに関してどのようにして社内に伝えているのか、その一部を垣間見ることができる。例えばデザインであれば、ボタンが78個も付いているGoogle TVのリモコンと、ボタンが3つしかないApple TVのリモコンを比較し、そこで何が起きているのかを伝えるというのだ。
デザインの他、コミュニケーションについて、あるいはこれまで行ってきた重大なビジネス上の決定についても扱われるという。後者については、Steve Jobs氏が不快感を示していたiPodのWindows対応の決定と、その後のiPhoneにまで通じる成功の事例が象徴的だ。
またAppleは、他のシリコンバレーの企業と同様に、社内で働いている人々がどのような傾向にあるのかという多様性に関するレポートを発表している。全従業員の男女比は男性7割、女性3割で、白人が55%という結果だった。この数字はFacebookやGoogleなどと大きな違いはないが、Tim Cook氏はこれらの数値に満足していないとの声明を出している。
「シンプル」を追求するアップルの社内教育「Apple University」--NYT報道(8/12)Good Technologyが発表した「Mobility Index Report」の2014年第2四半期版で、AppleのiOSがエンタープライズ市場で非常に好調であることが分かった。iOSはアプリアクティベーション全体の88%を占め、2位のAndroidの数字32%を大幅に上回っている。
iPhoneは好調ながらもiPadの数字が落ち込んできている現状と、前述したiOSの高いシェアは、今のままでは成長の余地が少なくなってきていることを表している。電子メールなどのコミュニケーションのモバイル化が既に一巡し、生産性向上やビジネスインテリジェンスの分野に対する新たな施策が必要であることがうかがえる。
Appleはエンタープライズ市場でIBMとの提携を発表しており、営業面、ソリューションの面で新たなビジネス・モビリティ市場の牽引役を担う可能性が高い。
「iOS」、法人モバイル市場で優位性維持--Good Technology調査(8/13)次期iPhoneについては「デザイン変更と画面の拡大とこれに伴うバッテリ容量増加」が最大トピックとなりそうだ。筆者は、同時にリリースされるiOS 8によって、iPhoneの画面が拡大した場合の使い勝手がどうなるか、という点にも注目している。期待する8点をまとめた記事では期待することとして、より壊れにくいガラスの搭載や防水など、iPhoneを使っている人であれば想像に難くない進化について触れている。
そんな中、iPhone、iPadの量産へ向けての動きが伝わってきた。iPadはディスプレイに反射防止コーティングが施されるとし、iPad miniも軽微なデザイン変更がリークされてきた。iPhoneについては、量産へ向けた最終テスト段階としている。
発表・発売、いずれも非常に楽しみだが、タイミング的に生産が間に合うのかが気になってくる。
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