次期iPhoneは10月14日に発売か？Beatsの買収完了--松村太郎のAppleニュース一気読み

　7月29日～8月4日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

アップル、Beats買収を完了

　先週のAppleのニュースでインパクトがあったのは、発表していたBeats買収が完了し、正式にAppleの一員として迎え入れられたことだ。そしてMacBook Pro Retinaディスプレイモデルのマイナーチェンジも行われている。次期iPhoneの噂も含め、1週間ニュースを振り返っていこう。

BeatsがAppleファミリーに。iTunesプラットホームの強化進める

　AppleによるヘッドホンメーカーBeats Electronicsの買収が完了した。Appleはこれにより、落ち込んでいるiPodや停滞傾向にあるiTunes Storeなど、音楽事業の刷新を目指していくことになる。Appleのウェブサイトには、Beatsがファミリーに加わったことを紹介する特設ページが用意され、Beatsのウェブサイトへのリンクが置かれた。

　早速、統合のプロセスがスタートしている。Beatsの音楽事業「Beats Music」を率いていたIan C. Rogers氏をiTunes Radioのリーダーに指名したという。当面Beats Musicそのものは維持されるが、ユーザーの雰囲気から選曲するユニークな音楽配信システムを持つBeatsがiTunes Radioに生かされると面白そうだ。

　またBeatsの700人いた従業員のうち、200人を削減するとの報道が出ている。人事や財務など重複する担当従業員は解雇の対象になるが、音楽そのものに携わる従業員の大多数はAppleに移籍するようだ。

新型iPhoneに関する情報

　iPhone 6の情報については、今後発売されるまで毎週何らかの情報が出続けることになるだろう。その中でも最も注目したいのは、「どんなスマートフォンになるのか」と言うことと「いつ発売されるのか」ということだ。

　先週の記事では、iPhone 6で採用されるとみられていた強度の高いサファイヤガラスが使われないかもしれないと指摘している。iPhone 6の部品調達は既に行われている模様だが、サプライチェーンの分析から、そうした動きがないことが背景にある。

　また、iPhone 6の発売日については、10月14日という情報が米国で報道されている。例年、9月中に発売し、9月末日締めの四半期決算でiPhone売り上げの初速を披露するというのが恒例となっていたが、今年はApple Storeにとって「10月14日は重大な日」とし、10月は非常に店舗が忙しくなるとしている。

AppleとIBMの提携から予測される未来

　AppleとIBMがビジネス部門の提携を発表した。次世代のモバイルコンピューティング環境を構築する際、デバイスが得意なAppleとクラウドやソリューションが強いIBMは非常に良い組み合わせに見える。

　それだけでなく、Appleのデバイスで得た人間の行動にまつわるデータは、IBMの分析機能によって、これまでにないスピードと圧倒的な量のデータ活用が可能になる。HomeKit、HealthKit、iBeaconというInternet of Thingsやヘルスケアに対応するプラットホームを披露したAppleは、より多くの“生”の情報をIBMと解析できるようになるだろう。

　また米国の自動車メーカーFordは、これまで従業員に配布していたBlackBerryをiPhoneにリプレイスすることに決めた。セキュリティ、業務ニーズ、個人の生活上のニーズを1台で満たすことが決定の理由だ。

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