サムスンは新しい金属製スマートフォンシリーズの初の製品となる「GALAXY ALPHA」で、金属製モデルの採用を加速しつつある。
4.7インチディスプレイのGALAXY ALPHAは、同社の主要モデルとしては初めての金属製モバイルデバイスだ。GALAXYシリーズの従来のスマートフォンとタブレットではプラスチックケースが採用されてきた。サムスンはALPHAが「新たなデザインアプローチ」を示していると述べており、金属製のモデルが今後も登場することを示唆している。ALPHAはディスプレイ解像度が1280×720ピクセルで、オクタコアまたはクアッドコア(国によって異なる)のプロセッサを搭載し、4G LTEに対応する。最新の「Android 4.4.4 KitKat」ソフトウェアと12メガピクセルのカメラを備える。
サムスンは価格を発表しておらず、また9月初めの発売が予定されている英国を除けば、どの国で展開されるかも明らかにしていない。
まったく新しいメタルフレームを採用したGALAXY ALPHAの特徴は、やはりデザインだ。ディンプル加工された背面パネルは「GALAXY S5」に似ているが、エッジを覆うメタルフレームが採用されている。フレームの角が機械加工処理されているため「iPhone 5s」にもやや似ており、本体底面に設けられたスピーカグリルもiPhone 5sと類似している。カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ゴールド、シルバー、ブルーだ。
背面パネル自体は金属製ではないようだ。GALAXY S5と同様、ざらついた質感のあるラバー加工だと筆者は見ているが、実機を手にするまで断定は控えよう。金属製のエッジによって、手にしたときに頑丈なスマートフォンだと感じるはずだ(ソニーの「Xperia Z2」のメタルフレームは確かに丈夫な感じがする)。また、ALPHAは厚さが6.7mmと、S5の8.1mmからさらに薄くなっている。
4.7インチのディスプレイを収めた端末本体のサイズは縦132mm、横66mmと全体的に小さくなっており、142mm×72mmのS5よりも片手での操作が容易なはずだ。重さも115gと、やはりS5より軽量になっている。上着のポケットに入れてもあまりかさばらない、しゃれたGALAXY端末を望んでいる人には、まさに希望どおりかもしれない。
一方、やはり気になる点もある。S5と違ってGALAXY ALPHAは防水設計ではないようだ。つまり、買ったばかりの新品の端末をパブで使うときや、雨の中で電話をかけるときには引き続き特に注意が必要になる。これには文句の1つも言いたくなるというものだ。
サムスンのGALAXYシリーズで、メタルフレームを持つ多機能な製品が登場するといううわさはしばらく前から流れていたし、そのモデルはLGの超高解像度モデル「G3」に対抗するために2560×1440ピクセルの「Ultra HD」解像度になるとの見方が多かった。だが、ALPHAのディスプレイ解像度はそれよりもずっと控えめな1280×720ピクセルだった。これも残念な点だ。
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