しかし、ALPHAはサイズが小さくなったため、このピクセル数がより狭いスペースに詰め込まれている。ピクセル密度は317ppiで、GALAXY S5の441ppiを大きく下回り、G3の538ppiには遠く及ばない。画面が不鮮明ということはないと思うが、サムスンが新しい優雅なデザインにふさわしい高解像度を採用しなかったのは、やはり残念だ。
Super AMOLEDパネルを採用しているため、明るさや鮮やかさで同社のほとんどのディスプレイと遜色はないと筆者は予想しているが、最終的な評価は完全なレビューで下す必要があるだろう。
ALPHAには、提供されているなかで最新のバージョンのAndroid(バージョン4.4.4 KitKat)が搭載される。サムスンはS5と同じスキンを採用する見込みだ。S5には微調整が可能な設定やソフトウェア機能が大量に詰め込まれていたため、サムスンはカラフルで大きなアイコンを使用することで、設定メニューのナビゲーションを少し簡単にしようとしていた。筆者にはその効果があったとは思えない。「HTC One M8」のようにもっと機能をそぎ落とした端末と比べると、やはり非常に複雑だったからだ。
ALPHAは、本体前面の物理ホームボタンに組み込まれた指紋スキャナや、背面カメラの隣にある心拍モニターなど、興味深い機能を備える。また、「S Health」や「Private Mode」(ファイルを好奇の目から隠す機能)といったサムスン製ソフトウェアがバンドルされるほか、超省電力モードも利用できる。このモードは、ディスプレイをモノクロにし、必須でないサービスを停止してバッテリをぎりぎりまで持続させる機能だ。
バッテリに関しては、ALPHAの容量は1860mAhで、大容量というわけではないが、ディスプレイの解像度が比較的低いため、すぐに使い切ってしまうということはないはずだ。バッテリのパフォーマンスについても完全レビューまで待つ必要がある。バッテリは取り外し可能なので、長時間にわたって電源を確保できない場合にはスペアのバッテリを持ち歩くこともできる。
背面には12メガピクセルのカメラを備えるが、これもS5のカメラが16メガピクセルだったことを考えると、かなり見劣りする。ただし、S5と同様に常時HDRモードは採用されている。S5で大いに効果を発揮した機能だ。4K(3840×2160ピクセル)解像度の動画撮影にも対応している。
メタルフレームのGALAXYモデルが、最新、最高のモバイルテクノロジを搭載して登場することを期待していたユーザーにとっては、期待外れに終わりそうだ。ディスプレイの解像度は思わしくなく、S5と違って防水機能もなく、カメラも見劣りする。とはいえ、デザインが秀逸なモデルであり、サムスンのほかのGALAXYスマートフォンのプラスチック感を敬遠していたユーザーには、熱烈に歓迎されるに違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた