Appleの従業員も、シリコンバレーの他の大手技術企業と同様にほとんどが白人男性だという。同社が米国時間8月12日、ダイバーシティ(多様性)レポートで公表した。
同社によると、非技術職従事者やApple Storeに勤務する従業員を含む、世界中の9万8000人のApple従業員のうち、70%が男性だという。Appleにおける世界の幹部職員のうち、女性はわずか28%で、技術職になると、女性は世界のApple従業員のわずか20%であるという。
技術職とは主にエンジニアを指し、非技術職とは従来のコンピュータサイエンスのスキルやプログラミング技能を必要としないマーケティングや広報、人事、営業などの役職のことである。
Appleは、全世界における人種の内訳を明らかにしなかったが、米国の全従業員のうちの55%が白人であると述べた。米国の全従業員の中で、次に多い人種/民族はアジア系で15%である。白人従業員の割合は、米国内の技術職と非技術職で同程度だったが、Appleの幹部職員では64%にものぼる。
Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は声明で、「CEOとして、このページの数値には満足していない」と述べた。「これは今回初めてわかったことではなく、われわれはかなり以前から改善に努めている。進歩はしており、当社における製品開発と同様に、革新的に多様化を進めていくつもりだ」(Cook氏)
12日のAppleによる公表の前には、Google、Facebook、Twitterといった大手技術企業が類似のレポートを公表している。この4社すべてにおいて、従業員の10人中約7人が男性である。技術企業に対しは、主に白人で構成されることの多い従業員に女性や白人以外の人種を加えるよう、圧力がますます高まっている。Appleは取締役会において多様性がほとんどないことで非難を浴びており、Twitterも2013年終わりの株式公開直前に、女性の取締役がいないことで批判された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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