文字入力の代わりにスキャンできることに満足を感じる人なら、「Firefly」を大いに気に入るはずだ。この機能はカメラボタンにプログラムされており、利用するにはフレーム内に商品を収めてその物体を認識するまで待てばよい(Fireflyはアプリトレイからも起動できる)。
もちろん一番分かりやすい利用法はAmazonでのショッピングで、これはAmazonの利用者でもある筆者には便利な機能だった。ただし、電子メールアドレスや電話番号をスキャンしてアドレス帳に入力したり、曲やテレビ番組、映画などを調べたりすることもできる。
筆者は、Fireflyがほとんどあらゆるものを認識してくれたことに感動した。品物がパッケージに入っており、バーコードがうまく写っていない場合でさえ認識された。Fireflyの機能は新しいものではない。実際、それぞれの機能は、Amazonのものを含めさまざまなOSの組み込みアプリやサードパーティーアプリの組み合わせで実現できる。一番の違いは、Amazonがそれをすべて1つにまとめて、ボタン1つで起動できるようにしたことだ。
Amazonは搭載している13メガピクセルカメラの機能を簡単なものだけに限定しており、できることは前面カメラと背面カメラの切り替え(動画と写真)、フラッシュの点灯、HDR、パノラマ、レンズ撮影モードだけだ。少なくとも、フォトギャラリーには十分な写真編集機能が用意されている。フォトギャラリーにフォルダの割り当てなどの他の機能があればさらに望ましかっただろう(写真を「Cloud Drive」経由でオンライン上に保存することはできる)。
画像品質そのものは相当なものだが、飛び抜けて素晴らしいわけでもない。写真は親しい人たちと共有するには十分であり、マグカップへの印刷さえ可能だが、輪郭はややソフトで、露出は外れ気味、細部はぼやけており、実際のシーンと比較すると色は抑えめになっている。
1080pでキャプチャーした動画は滑らかで、音声も大きくとれるが、明るい屋外での調整は苦手で、デバイスを完全に固定していても露出がふらついていた。
2.1メガピクセルの前面カメラは特別によいものではないが、公平を期すために言えば、他のスマートフォンの前面カメラも同じようなものだ。一般に自撮りの写真の品質はあまり重視されていないのだろう。実際、筆者は多少グレーがかったぼやけた画像でも気にしない。
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