ワイモバイルは7月17日、8月1日から本格的にサービスを開始することを発表した。低価格な通信サービスや「Yahoo! JAPAN」の各種サービスとの連携を武器に、顧客開拓に乗り出す。イー・モバイルとウィルコムのブランドやロゴを「Y!mobile」に統一し、全国の携帯電話ショップ名も「ワイモバイル」へと変更する。
Y!mobileブランドとして、スマートフォン、PHS対応ケータイ、モバイルルータなど計7機種を用意し、8月1日より順次発売する。スマートフォンは、ファーウェイ製「STREAM S 302HW」、京セラ製「DIGNO T 302KC」の2機種。STREAM Sはメタルフレームを採用した厚さ約6.8mm、重量約110gの薄型軽量スマートフォン。DIGNO Tは、防水・防じんに対応した堅牢なスマートフォンだ。
PHS対応ケータイは、全7色から選べるリアカバーでカスタマイズができる軽量ケータイ「STOLA 301KC」、企業PBX(構内交換機)と連携してオフィス内線子機として使える法人用ケータイ「BISINESTA 301JR」、PHSデータ通信によるテザリングも可能な折りたたみケータイ「CRESTIA 402KC」、Bluetoothでスマートフォン連携できるストレートケータイ「LIBERIO 401KC」の4機種。
モバイルルータは、TVチューナーを内蔵し、iPhoneなどでもフルセグが視聴できる「Pocket WiFi 303HW」を提供する。
スマートフォン向けの料金プランは、1Gバイトのデータ通信ができる「S」(月額2980円)、3Gバイトの「M」(月額3980円)、7Gバイトの「L」(月額5980円)を用意。これらの料金には1回10分以内の国内通話(月300回まで)が含まれる。また、月額1000円で通話回数に関わらず国内通話が定額となるオプション「スーパーだれとでも定額」も提供する。
ケータイ向けの料金プランは、ウィルコムで提供していたものを引き続き提供する。基本料金は月額1381円で、1回10分以内の国内通話が月300回までできる「だれとでも定額」を月額934円で、国内通話が無制限の「スーパーだれとでも定額」を1500円で提供する。Pocket WiFiは7Gバイトまでのデータ通信が可能で月額3696円だ。
割引サービスも用意した。2回線以上を契約した個人の顧客を対象に、スマホプランとケータイプランの最大10回線まで、2回線目以降の月額料金を割引く「家族割引サービス」を提供。ワイモバイルまたはソフトバンクのPocket WiFi1回線につき、個人とその家族を対象に、スマートフォン5回線まで基本料を割引く「Wi-Fiセット割」キャンペーンも実施する。
ヤフーの各種サービスとも連携する。目玉はスマートフォンアプリの「Yahoo! JAPAN」にログインするとマイルが貯まる「パケットマイレージ」だ。Yahoo! JAPANにアクセスすると1日に1回マイルが貯まり、獲得したマイルによって使えるパケットが増量されるという内容だ。
1日に得られるマイルは、「S」プランが1マイル、「M」プランが3マイル、「L」プランが7マイル。貯めたマイル数によって翌月のランクが決まり、1カ月で80~199マイルを貯めると0.5Gバイト(ブロンズ)、200~399マイルを貯めると1Gバイト(シルバー)、400~599をマイル貯めると5Gバイト(ゴールド)が増量される。600マイル以上貯めると無制限(プラチナ)になる。
しかし、1日に1マイルしか貯まらない「S」プランなどでは、毎日ログインしても最も低い80マイルにすら届かないことになる。この点については、5日連続でログインするとボーナスマイルがもらえる「パケくじ」などによって補えるという。なお、「Yahoo! JAPAN」アプリの初回ログイン時には80マイルをプレゼントするほか、9月まではどの料金プランでも1日7マイルを付与するキャンペーンを実施する。
このほか、電話帳に登録されているメールのみを受信通知し、キャリアの絵文字も利用できる「Y!mobile メール」を提供するほか、ストレージサービス「Yahoo!ボックス」を30Gバイトまで無料で提供する。さらに月額500円の「Enjoyパック」に登録すると、クーポンや動画、コミックなど様々な特典が受けられる「Yahoo!プレミアム」を利用できるほか、0.5Gバイト(500円)分のパケットが増量される。
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