シリーズの皮切りとなったオリジナル機、シルバーのV3が発売されたのは2004年の第3四半期である。当時でさえ、米国ではCingular(現AT&T)しか扱っていなかった。サービス込みの価格は、500ドルという高額だ。
RAZR V3の真の魅力は、当初からそのデザインにある。正面から見ると角張っていて幅もあるが、厚さは0.5インチ(約1.3cm)しかなく、重量は3.3オンス(約94g)だ。フラットなキーパッドは確かに斬新で、やや風変わりではあったが、すぐ慣れるものだった。本体は薄型ながら、金属製の筐体で耐久性は高かった。
V3の内部は当時としてはミッドレンジの仕様で、必要な機能はすべて揃っていたものの、当時の最上位クラスの端末にはほど遠かった。搭載機能はVGAカメラ(動画撮影機能なし)、Bluetooth、MP3ファイル対応、音声ダイヤリング、スピーカーフォンなど。ディスプレイはかなりシャープで、音量が非常に小さいときも通話品質は良好だった。
RAZR V3をレビューしたときは、筆者も例に漏れず心を躍らせていたが、率直に言うと、これほどヒットするとは予想していなかった。その後の数年で筆者は驚かされることになる。
提供: Motorola