Oracleが「Windows XP」向けのすべてのJavaサポートをひそかに終了した。
その結果、米国時間7月15日に予定されている四半期ごとのセキュリティアップデートには、Windows XP用の修正が一切含まれないことになる。
Oracleは、JavaサイトのFAQにおいて、MicrosoftがWindows XPのサポートを終了したことが、今回のJavaサポート終了につながったと述べている。ユーザーは自己責任のもとで、これまで通り「Java 7」を実行することは可能だ。また、次期メジャーバージョンである「Java 8」がWindows XP向けに提供される予定はない。
デンマークのITセキュリティ企業Heimdal Securityの最高経営責任者(CEO)であるMorten Kjaersgaard氏は、新しいアップデートの適用後は、JavaをWindows XPにロードできなくなると述べた。
また同氏は、Windows XPがいまだに広く用いられており、大企業ですらまだ利用しているという点についても言及している。Heimdal Securityの調査では、こういったシステムのうちの8割以上がJavaを実行しているという。
ここ数年、Javaは現実的にセキュリティ上の大きな脅威となっている。Kjaersgaard氏はWindows XPのユーザーに対して、サポートが続いている新しいバージョンのWindowsにアップグレードするようアドバイスしているものの、Windows XPユーザーはかたくなであり、脅威にさらされることになるという認識を抱いている。同氏は「これはセキュリティ上の大きな問題だ」と語っている。
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