Oracleは、小売業界向けソフトウェアおよびハードウェアソリューションを手がけるMICROS Systemsを買収することで合意した。
Oracleは1株当たり68ドルを現金で支払う予定で、買収金額は約53億ドルに達する。
MICROS Systemsは、サービスおよび小売業界の法人向けサービスを展開する企業で、管理ソフトウェア、ハードウェア、クラウドサービス、拡張性の高いPOSソリューションなどを手がける。メリーランド州コロンビアに本拠を置く同社は1977年創設で、現在180カ国、33万軒以上の店舗などに運営支援サービスを提供している。
「Oracleは、さまざまな業界の顧客がクラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータ、およびモノのインターネットの力を利用してビジネスを転換する取り組みの支援に成功してきた」とOracleのプレジデントMark Hurd氏は声明で述べている。「MICROSの買収によって、サービスおよび小売業界の企業に強力な利点を提供できるものと考えている」
Oracleは、MICROSの獲得によってサービスおよび小売業界向けの製品やサービスを拡大し、技術発展の余地がある業界に強固な足がかりを築くことが可能になると述べている。また、FBR Capital Marketsはリサーチノートの中で、Oracleが技術への新たな需要の波に乗り、利益率を向上させるためには、これらの業界で「積極的な買収に乗り出す」必要があると述べている。
Oracleのプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のSafra Catz氏は、この買収が「ただちに(非GAAPベースの)Oracleの利益に寄与」し、長期的な採算性を高めると見込んでいると述べている。MICROSの株主は今回の買収を全員一致で承認しており、買収手続きは規制当局の承認を経て、2014年下半期には完了する見通しだ。
今回の買収は、2010年にSun Microsystemsを70億ドル余りで買収して以来、Oracleにとって最大規模のものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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