採用コンサルティングなどを手掛けるローカルイノベーションは7月3日、学生の開発したアプリケーションで地域社会の問題を解決することを目的としたプログラミングコンテスト「Career Hub」を、9月27日に開催することを発表した。
北海道の函館市、岩手県の釜石市、新潟県の見附市、兵庫県の神戸市の後援を受け、各都市が抱えるそれぞれの問題を“課題テーマ”に設定。参加者はそれを解決するためのアプリケーションを開発する。開発期間の前には、実際に都市を訪れてフィールドワークを行う機会を用意するという。
課題テーマは、函館市が「暮らし」で、具体的には(1)函館市の人口減少、転出を止めるためのサービス、(2)市街地の拡大による空洞化を止めるためのサービス。釜石市が「文化/観光」で、(1)世界遺産を目指す「橋野高炉跡」を中心にした観光ルートを紹介できるサービス、(2)被災地と他地域の情報格差を埋めるサービス。
また見附市が「街作り」で、(1)住民が歩いて暮らすことを楽しくさせるサービス、(2)周辺集落と街中の住宅の住み替えを進められるサービス。神戸市が「観光」で、(1)20~30代の観光客に対して、新しい観光ルートを楽しめるサービス、(2)20~30代の観光客に対して、お土産の購買数増加を促進させるサービスとなる。
参加対象者は2016年度以降に卒業する学生(大学院、大学、専門、高専)で、特設サイトでエントリーを受け付ける。参加者は課題となる都市を第2希望まで指定できる。エントリー完了後に選考課題が送付され、コンテスト参加者は最大30人に絞られる。
なお、開発時に利用するAPIは自由だが、コンテストの協力企業が提供するものを最低1つは使う必要がある。コンテスト終了後、協力企業からの採用に関する特別選考フローが提供されることもあるという。
このコンテストを開催することについてローカルイノベーションでは、近年のIT人材不足に対して、学生エンジニアのキャリア形成へのきっかけを作ること、そしてICTを活用した街づくりへの取り組みを促進することの2つの狙いがあるとしている。
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