ニューヨーク発--Googleは、テクノロジ業界で働く女性を増やすことを目指し、男女の不均衡を解消する取り組みの一環として、女子中高生がプログラミングの方法を学べるよう後押しするプロジェクトに5000万ドルを出資する。
同社は米国時間6月19日夜、Bill Clinton元米大統領の長女Chelsea Clintonさんや、女優でコメディアンのMindy Kalingさんなどの著名人を招き、ニューヨークで「Made with Code」プロジェクトを開始した。
イベントの進行役を務めたKalingさんは、アプリのアイデアは膨大にあるが、どうすれば実現できるのか分からないと述べた。Kalingさんは、男性の写真を撮って、その人物が独身か既婚か、それとも変わり者か、あるいはどんな車に乗っているのか教えてくれる「What's his deal?(彼ってどうなの?)」というアプリを作成したいと語った。ほかには、音楽検索アプリ「Shazaam」のような香水検索アプリのアイデアもあるそうだ。
Kalingさんだけではない。テクノロジ業界では嘆かわしいほどに女性が少ない。米労働省によると、米国のソフトウェア開発者のうち女性はわずか20%ほどだ。5月には、Googleでさえ同社で働く技術者のうち女性は17%しかいないことを認めている。
男女の不均衡は、事業の成長とイノベーションを牽引する能力を持ったエンジニアを必要としているGoogleなどのテクノロジ企業にとって大きな問題だ。これらの企業が、米国の労働力で大きな比重を占める女性の力を取り込めていないという事実は、事態の打開に貢献するものではない。さらに、コンピュータサイエンスの学位取得者のうち女性はわずか12%という現状を考えると、近いうちに状況が改善するとも思われない。
Googleはこうした数字を増やしたいと考え、対応に乗り出す。同社は19日、女子中高生がプログラミングの方法を学ぶことを応援するためのMade with Codeサイトを開設した。Googleはまた、Girl Scouts of the USAやGirls Incorporatedなどの主要パートナーとともに、このプロジェクトに今後3年間で5000万ドルの資金を提供することも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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