ディスプレイケースの背面には、多くのポートや接続口が一列に並んでおり、これには4つのUSB 3.0ポート、2つのThunderbolt/Mini DisplayPort接続、SDカードスロット、イーサネットポート、ヘッドホンジャックが含まれる。唯一残念な点は、Thunderboltが初期の仕様であり、新しいThunderbolt 2ではないことだろう。
この新型の低価格版21.5インチiMacは、1499ドルのよりベース価格が高いモデル(こちらは構成によっては金額がほぼ倍になる)と見た目は同じだ。しかし現行のiMacと比較すると、プロセッサの処理速度は遅く、グラフィックカードも低性能で、内蔵ストレージも小さい。このモデルでは、現行のMacBook Airのものに近いデュアルコアIntel Core i5、RAM 8Gバイト、500GバイトのHDD、IntelのベーシックなグラフィックチップであるHD Graphics 5000を搭載している。先代のローエンドiMacは、今回のミドルクラスの構成にあたるが、より高速なクアッドコアCore i5、Intelのより上位クラスのIris Pro Graphics、1TバイトのHDDを搭載している。
この新型の性能は13インチのMacBook Airを、8GバイトRAMにアップグレードしたものだと考えればよく、CPUの冷却能力に余裕がある分、より高いクロックスピードで動作させることができるかもしれないと思うのがいいだろう。その意味では、このローエンドiMacもアプリケーションの実行性能はそこそこで、現行のMacBook Airや、「Lenovo Flex 20」などの同様のサイズのWindowsを搭載したオールインワンシステムよりも高速だった。ソーシャルメディアや電子メールの利用、オフィス仕事、HD動画の視聴などの日常的な作業には、十分以上のはずだ。
われわれはベースモデルに1TバイトのFusion Driveを搭載したバージョンもテストした。Fusion Driveは、128GバイトのSSDと組み合わせたハイブリッドドライブだ。テストでは、このアップグレード版も基本的に発揮した性能は同じだったが、これらのテストは特にドライブアクセス速度を測る指標に向いたものではなかった。大きなファイルの転送を伴う作業を行うなら、Fusion Driveの方が作業が速いと感じるかもしれない。解像度の高い写真や動画を編集したい、あるいは非常にシンプルなもの以上のゲームをプレイしたいのなら、ミドルレンジモデルを選ぶべきだろう。こちらの方がずっとハードウェアの性能が高い。
新しいクロスプラットフォームのゲーム実行テストとして、2013年にリリースされた「トゥームレイダー」を実行したところ、1920×1080のフル画面と通常(ミディアム)の映像品質設定で、12.2fpsで動作した。これは、Intel HD Graphics 5000に期待される性能にほぼ合致するものだ。Fusion Driveを搭載したバージョンでは、同じ設定で12.9fpsで動作した。同じテストを2013年の27インチiMac(GPUにNVIDIA GeForce 775を搭載したもの)で実行したところ、58.2fpsを記録した。
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