中くらいのサイズのオールインワンデスクトップを探しており、OS XとこのOSのツールや機能、整理のための機能を使いたい人や、何らかの理由でその必要がある人ならば、パフォーマンスとのトレードオフこそあるものの、この低価格は魅力かもしれない。特に、そのスリムな外見や、頑丈な作り、明るくカラフルな1080pディスプレイ、Appleの優れた無線キーボードとマウス(またはトラックパッド)については上位構成と同じものが手に入るとなれば、なおさらだろう。
ウェブサーフィンや動画のストリーミング、学校やオフィスで必要な簡単な作業に関しては、13インチのMacBook Airよりもやや高速に感じられる。必要なのがこの水準の性能であれば、このモデルで十分だろう。もし不足していれば、上のモデルを購入した方が、長期的な投資として割に合うかもしれない。
Apple iMac (21.5インチ、2014年) | Lenovo Flex 20 | Apple iMac (21.5インチ Fusion Drive版、2014年) |
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レビュー時の価格 | 1099ドル | 749ドル (米国外で同じモデルは購入不可) | 1349ドル |
画面サイズ 解像度 |
21.5インチ 1920×1080 | 20インチ 1600×900 タッチスクリーン | 21.5インチ 1920×1080 |
PC CPU | 1.4GHz Intel Core i5 4260U | 1.7GHz Intel Core i3 4010U | 1.4GHz Intel Core i5 4260U |
PC Memory | 8Gバイト 1600MHz DDR3 SDRAM | 4Gバイト 1600MHZ DDR3 SDRAM | 8Gバイト 1600MHZ DDR3 SDRAM |
グラフィック | 1792Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD Graphics 5000 | 1748Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD Graphics 4400 | 1792Mバイト(メインメモリと共用)Intel HD Graphics 5000 |
ストレージ | 500Gバイト(5400rpm)HDD | 500Gバイト(5400rpm)HDD | 1Tバイト(5400rpm)HDD + 128GバイトSSD |
光学ドライブ | なし | なし | なし |
ネットワーク接続 | 802.11ac Wi-Fi Bluetooth 4.0 | 802.11b/g/n Wi-Fi Bluetooth 4.0 | 802.11ac Wi-Fi Bluetooth 4.0 |
OS | Mac OS X 10.9.3 Mavericks | Windows 8(64bit) | Mac OS X 10.9.3 Mavericks |
2012年10月に発表された、スリムな端部や柔らかなカーブを持つ現在のiMacのデザインは、今でも他のオールインワン型PCよりも進んだものに見える。背面パネルは中央が突き出るようになっているので、最初の印象ほど本体が極薄なわけではないのだが、1099ドル版のiMacも、上位モデルのiMacと同じデザインと材料を使用している。
WindowsのオールインワンPCで同じくらい薄いものを探すとすれば、スタンドから取り外してバッテリ駆動のテーブルトップタブレットとしても使える、18インチの「Dell XPS 18」がやや近いかもしれない。
この比較は(必ずしも比較対象としてふさわしいわけではないが)、iMacをメインのデスクトップとして選んだ場合に足りない部分をわかりやすくしてくれる。最近のWindowsを搭載したオールインワンPCは、少なくともタッチスクリーンを備え、多くの場合バッテリと折りたたみ可能なキックスタンドを持っていて、ある程度持ち運びしやすいものが多い。部屋から部屋に運ぶだけの場合でも、便利ではある。これと比べれば、iMacはむしろ伝統的なオールインワンデスクトップであり、タッチスクリーン用に設計されたWindows 8とは違って、Appleは同社のOS X製品も、OSそのものも、タッチスクリーンを使うようには作っていない。
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