Googleが「Android」ユーザーのために動いた。Androidの標準メールアプリを分離し、「Google Play Store」で公開したのだ。「メールアプリはすでにあるけど?」と思うかもしれない。その通りだ。違いは、今回のメールアプリがAndroidプラットフォームに縛られておらず、独立して機能する点だ。
標準の「Gmail」アプリと違い、公開されたメールアプリは汎用インボックス方式を採用しており、「Yahoo」「Outlook」および「Hotmail」からメッセージを取得できる。IMAP、POP3、および「Microsoft Exchange」アカウントに対応しており、同期するフォルダを決めることも可能だ。
メールアプリをAndroidプラットフォーム本体から切り離すことで得られる大きなメリットの1つは、Android全体のアップデートを待たずにメールアプリをアップデートできることだ。このスタンドアロンのアプリならば、OSの他の部分に影響を与えることなく、すぐにパッチをあてて修正できる。公開された最初のバージョンの注目すべき「アップデート」としては、Gmailのセキュリティ強化、アカウント設定の簡易化、プリント機能などがある。
これは指摘しておいた方がいいだろう。すべてのAndroidユーザーがこのメールアプリを利用できるわけではない。今のところこのアプリが使えるのは、最近の「Nexus」端末と一部の「Google Play Edition」のスマートフォンだけだ。筆者は、Googleが今後対象を広げ、このメールアプリが使えるデバイスを増やすと推測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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