グーグル、被災した三陸海岸を海側から見るストリートビュー--2015年公開

 グーグルは、東日本大震災で津波に襲われた三陸海岸を、船を使って海側から撮影する「海からのストリートビュープロジェクト」を発表した。これは、被災した地域をストリートビューで撮影しパノラマ画像で記録する「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」の一環として実施するもの。

  • 新開発した「船上トレッカー」で撮影する

 同社では、三陸海岸の田老、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、南三陸、石巻、松島・塩竈エリアを中心に撮影する予定で、撮影期間は数カ月程度を予定しているという。公開は2015年初頭を予定しているそうだ。

 撮影には、船からの撮影用に新たに開発した「船上トレッカー」を使用する。今回は、通常のストリートビューオペレーターによる撮影に加え、東北地方で地域に根ざした活動をしているコミュニティ参加者にも撮影機材を無償で貸し出し、上記のエリアを撮影するという。

 この第1弾として「東北ツリーハウス観光協会」の事務局長である斉藤道有さんが気仙沼、唐桑半島エリアの撮影を開始。その後、石巻や塩竈周辺のエリアでは、石巻を拠点とするアーティスト 増田拓史さんが、陸前高田エリアでは「箱根山テラス 事業」代表の長谷川順一さんが各地域の人々と連携し順次撮影を開始するとしている。

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