Microsoftと中国政府はサイバースパイ活動の問題をめぐって関係が悪化しており、「Windows 8」が槍玉に挙がっている。
中国の国営放送である中国中央電視台(CCTV)は現地時間6月4日、Windows 8を激しく非難し、同OSが中国社会に関する膨大な量のデータを収集できると批判した。The Wall Street Journalが掲載したCCTVによるインタビューの起こし原稿では、MicrosoftがWindows 8を通じて収集できると疑われているデータの種類について、中国工程院会員の倪光南氏が自身の見解を述べている。
同氏はインタビューで次のように述べた。「OSを提供する者にとって、慎重な扱いを要するさまざまな種類のユーザー情報を入手することは非常に簡単だ。彼らは、ユーザーの身元情報、アカウント情報、連絡先リスト、携帯電話の番号を知ることができる。これらすべてのデータを合わせれば、ビッグデータ分析を用いて、相手は我が国の経済や社会の状態や活動を理解できる」
倪氏はさらに、Microsoftが米政府と協力し、暗号化されたデータをインターネット経由で入手している証拠として、米国家安全保障局(NSA)の元契約職員Edward Snowden氏がリークした機密文書に言及した。
これに対し、Microsoftは自社の「微博」(Weibo)アカウントを使って批判に反論し、米政府と協力してバックドアによるスパイ活動を行ったとされる疑惑をすべて否定した。Neowinの翻訳記事にあるとおり、Microsoftの反論は5つのポイントに集約できる。Neowinによると、Microsoftは以下のように主張したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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