出版社と共謀して電子書籍の価格を操作したとしてAppleに対して損害賠償を求めている独占禁止法違反訴訟で、米連邦控訴裁判所は米国時間5月29日、訴訟の延期を求めるAppleの最近の申し立てを却下した。
米第2巡回区控訴裁判所は簡潔な命令でAppleの申し立てを却下した。Appleは地方裁判所での訴訟について、同訴訟が集団訴訟となっていることに関する申し立てが解決するまで緊急に保留するよう求めていた。3人の判事で構成される判事団は、緊急の申し立ては「根拠がない」と断定し、33州の司法長官がAppleに損害賠償を求めるための道を開いた。
米司法省は2012年4月、米出版最大手6社のうち5社とAppleを相手取り、市場におけるAmazonの支配的な立場を崩すために共謀して電子書籍の価格を操作したとして提訴した。米連邦地裁は非陪審審理の末、Appleがこの仕組みを出版社とともに画策して価格を操作したとの判決を下した。Appleは控訴している。
この訴訟は3月に集団訴訟として認められた。損害賠償に関する審理は7月14日に始まる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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