買収に関するニュースは 5月初めに浮上した。当時、Appleが同社38年の歴史の中で最大の買収をしようとしている理由は不明だった。Beatsは確かに多くのヘッドホンを販売している。しかし、Appleは、自社ブランドのインナーイヤー式ヘッドホンを「iPhone」と「iPad」向けアクセサリ商品の一部として販売しており、Beatsのものと同じようなヘッドホンを自社で作ることができるだろう。Beatsが提供するようなキュレーションによる音楽ストリーミングサービスに関しても、Appleはおそらく自社で作ることができるだろう。
Appleでインターネットソフトウェアおよびサービス担当バイスプレジデントを務めるEddy Cue氏によると、BeatsはAppleの音楽ラインアップを「さらに向上させる」という。Appleが今後、無料の「iTunes Radio」や楽曲購入に加えて、サブスクリプションサービスを提供することができるためだ。
一方Cook氏はRe/codeに対し、Appleは「およそ考えうるあらゆるもの」を作ることができるが、Beatsは同社に「有利なスタート」を与えてくれると語っている。
「それは、AppleとBeatsが今日行っていることではない」とCook氏は言う。「それは、両社が一緒になることで将来に向けて生み出せるとわれわれが考えていることだ」(Cook氏)
同氏は、9月末にスタートする2015会計年度の業績にBeatsが加わるとも述べた。
Appleはまた、Beatsが「音楽やスポーツの世界で選ばれるブランド」になり、「素早く米国ポップカルチャーの一部になった」と述べた。Appleは、同社のオンラインストアや直営店、そして、同社の正規販売代理店を通じて、Beatsをさらに多くの国に拡大する計画だ。
Appleは、今回の買収の完了について、同社第4会計四半期(9月末締め)と見込んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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