UPDATE Appleは米国時間5月28日、Beatsを30億ドルで買収することを認めた。同社は、高い人気を誇るヘッドホン事業とサブスクリプション方式の音楽ストリーミングサービスを手に入れることになる。
Apple史上最大となる今回の買収では、26億ドルがまず支払われ、4億ドルがその後に支払われる。当初の報道では、AppleはBeatsを32億ドルで買収する計画だと伝えられていたが、最近の推測では金額が下がったとされていた。Appleによると、Beatsを共同創設したJimmy Iovine氏とDr. Dre氏はAppleに加わる予定だという。Appleは両者を「音楽の革新者」で呼んでいる。Appleは、Beatsというブランドは継続させて使う予定だ。
Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は声明で、「音楽は私たちの生活の中の大切な要素であり、Appleにとっても特別な存在だ」と言い、「だからこそわれわれは絶えず音楽に投資し、このような並外れた才能を持つチームを呼び集め続けている。世界で最も革新的な音楽製品とサービスを創造し続けるためだ」と述べた。
同氏はまたThe Wall Street Journal(WSJ)に対し、Iovine氏とDr. Dre氏について「類いまれな才能がある」と語っている。Cook氏は従業員宛のメモでも同様の気持ちを伝えている。
Cook氏はWSJに対して「われわれは、彼らが作り上げたサブスクリプションサービスを気に入っている」と語っている。「本当にうまくできた初めてのサービスだと思う」(Cook氏)
一方Iovine氏は、Beatsが常に「Appleに合っている」と考えていたと述べている。
「われわれが会社を立ち上げた時にあった考えは、文化と技術を融合することについてAppleが持つ無類の能力に刺激を受けている」とIovine氏はプレスリリースで述べている。「音楽ファン、アーティスト、作曲家、そして音楽業界に対するAppleの深いコミットメントは特別なものだ」(Iovine氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス