タブレットはエンターテインメントやメディアを消費するのに向いている一方、ノートPCやデスクトップPCは実際にそういったコンテンツを製作するのに必要とされる。あるいは、そのように言われている。中には、製作を「生産」という言葉で置き換える人もいるが、その意味するところは同じだ。AやBやCにはあるデバイスを必要とし、X、Y、Zには別のデバイスを必要とするわけだ。
これは、ノートPCとタブレットを両方とも持ち運んでいるユーザーが、相当数いることを意味している。筆者自身もそうだ。普段、飛行機に乗るときには、13インチのウルトラブックか「MacBook Air」と、「iPad」を手荷物に詰め込んでいる。
しかし巨大ソフトウェアメーカーであるMicrosoftは(時にはハードウェアメーカーでもある)、同社の新型タブレット「Surface Pro 3」は、とうとう製作と消費の両方が可能な、大統一デバイスになったと主張している。映画を見たり本を読んだりするのにも、動画の編集や小説の執筆にも、同じように適しているというわけだ。
もちろん、「Surface Pro」や「Surface Pro 2」でも同じような宣伝文句が使われていたし、これはノートPCとタブレットの両方で「Windows 8.1」を十分に活用するのが難しいことの裏返しでもある。これまで米CNETでは、8インチタブレットから13インチの1つ2役のハイブリッド端末に至るまで数多くのデバイスをレビューしてきたが、そのレビューでもその難しさが裏付けられているし、Surface Proシリーズの最初の2世代の評価も、やはりいまひとつだった。
IntelのCore iシリーズのCPUを搭載し、ノートPC並みのキーボードに感じられるキーボードカバーが用意されていることからも分かるとおり、初代および第2世代も、このSurface Pro 3も、タブレットとしてはノートPCよりの作りになっている。Surface Pro 3は、799ドルの最安モデルでIntel Core i3 CPUと64GバイトSSDを搭載しているが、MicrosoftはこれをさらにノートPCよりのデバイスにしたようだ。たとえば新しいキックスタンドとタッチカバーを使えば、ほとんどどんな角度でも作業できる。
Surface Pro 3は、現時点では、Intel Core iシリーズを搭載したデバイスの中でもっとも薄いという触れ込みだ。だが、例えば「iPad Air」などと比べればあまり薄いとは感じられない。しかし、その箱っぽさを揶揄されたSurface ProやPro 2よりも薄くなったボディに、より大きな12インチのスクリーンが組み合わせられたことで、より高級感が出ていることは確かだ。
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