これまでSurface Proの一番の問題は、一番欲しいものが同梱されていないということだった。画面を保護するカバーとしても機能するこの優れたタイプカバーには、フルキーボードとタッチバッドのインターフェースが付いているが、相変わらず別売りの周辺機器として売られている。だが、Surfaceを買っておきながらタイプカバーを使わない人など想像できない。129ドルというのは追加のキーボードとしては高いが、それでもこのタイプカバーはSurfaceのもっとも優位性が高い要素だ。
Surface Pro 3用の新型タイプカバーは従来のものよりも大きいが、これまでのものも利用することはできる。ただし、カバーを閉じても画面全体を覆うことはできない。これはタブレット用の追加キーボードとしては最高のものに感じられるが、そこそこの値段のノートPCが備えているキーボードには劣る。2つ目のヒンジは、カバーの上側に入っている折り曲げられるラインになっており、これを持ち上げて磁石で本体に吸着させると、よりタイプしやすい角度になる。これは人間工学的には大きな改善だが、タイピングの音は大きくなってしまった。
タイプカバーに組み込まれているタッチパッドは改善されており、Microsoftの担当者はこれは「セラミック繊維」素材で作られているとしている。タッチパッドはこのモデルでも、画面全体を思いのままに操作するには浅すぎる。しかしユーザーは、おそらくすぐにタッチスクリーンとタッチパッド、そしてペンをうまく使い分ける方法を習得するだろう。
タイプカバーの他に、200ドルのSurface Pro 3用の新型ドッキングステーションが用意されており、これには3840×2600の解像度まで対応しているMini DisplayPort、5つのUSBポート(3つがUSB 3.0で、2つがUSB 2.0)およびギガビットイーサーネットポートが1つ付いている。単独のSurface用イーサネットアダプタも40ドルで提供されている。
Surface Pro 3は、従来のSurface Proと本質的に違うもので、ニューヨーク市で開かれたMicrosoftの発売イベントで聴衆の間で見られた、光るMacBook Airの画面の海に取って代わることができる存在だろうか?答えはノーだ。Surface Pro 3は同じ基本コンセプトを持っている、素晴らしいキーボードが付いたCore iシリーズを搭載したタブレットにすぎない。しかし、Surface Pro 2からの変化は大きく、その飛躍はまったく世代が違うと言っていいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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