「Martian Notifier」レビュー--アナログ時計デザインのリーズナブルなスマートウォッチ - (page 3)

Brian Bennett (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年05月15日 07時30分

 Notifierが得意とする機能の1つに、Martianが「振動パターン」と呼んでいるものがある。これは基本的に、時計をメッセージの種類に合わせて、モールス信号のように好きなように振動させられるというものだ。例えば、着信を知らせるには「長-短-長」、ショートメッセージの着信を知らせるには「長-短-短」など、振動のパターンを設定することができる。初めてこの機能について知ったときは、非常に便利そうだと感じたことを認めざるを得ない。時計に目をやらなくても、どのアラートが届いたのか知ることができると想像したのだ。だが実際には、どのアプリにどんなパターンを割り当てたかを忘れていることが多く、結局画面を見ることが多かった。

 MartianがNotifierでバッテリを2つ積むシステムを採用しているが、筆者はこれを高く評価している。同社の以前の製品であるPassportでもそうだったが、Notifierのアナログ時計部分の動作は、一般的な時計用バッテリから給電されており、同社はこの電池は2年間持つと述べている。Notifierのメッセージ送受信と無線の機能は充電池で動いており、Martianはフル充電で5日間動作するとしている。後者の数字は、実際にこの製品を使ってみた際の経験と一致する。

結論

 初めてMartian Notifierに触れたとき、筆者はそのアイデアを気に入った。その大部分についてまだ失望していないのは、素晴らしいことだ。このリーズナブルな価格のデバイスは、先代にあったスピーカーフォン機能や時計型通信機風の機能を排除し、価格を129.99ドルに抑えた(米国と欧州では2014年の春に発売予定)。筆者の目には、このトレードオフにはそれだけの価値があるように見える。

 そのトレードオフの一部として、Martian Notifierは最高レベルのスマートフォンからの通知受信機能を提供しており、楽しくテストすることができた。専用のモバイルアプリで受信したい通知を選べるだけでなく、スマートフォンにインストールされているアプリのうち、通知機能に対応しているものはすべて扱うことができる。また、どんなファッションでも邪魔にならない、このデバイスのクラシックなアナログ時計のデザインも気に入っている。

 明確にしておくが、Martian Notifierは強力なモバイルコンピュータではなく、独自のアプリを実行することも、おしゃれな文字盤を表示させることもできない。そういった目的には、より値の張る249ドルのPebble Steelをお勧めする。Pebble Steelのメタルボディには一定の高級感があり、Notifierでは太刀打ちできない処理能力も備えている。Notifierの代わりに値段の安い初代Pebbleを買うことはお勧めしない。そのプラスチックのデザインは、Notifierのクラシックなアナログ時計のデザインと並べると、おもちゃのように見えてしまうだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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