Martianは、スマートウォッチで一般消費者を引き付けるには、まず普通の時計として機能することが第一で、堅実なスマートフォンとの連携機能を提供することは2番目だと考えている。それが、同社が新型の「Martian Notifier」に自信を持っている理由だ。筆者もその意見に賛成する。
129.99ドルという低価格のMartian Notifierは、見た目は普通のアナログ時計に見える。しかにその古典的スタイルの下には、筆者がこれまでに経験したスマートウォッチの中でも、もっとも優れたアラート機能を備えている。これを使えば、電子メール、Twitter、ショートメッセージ、通話を始め、あらゆるモバイルアプリケーションの通知を受け取れる。
さらに、スマートフォンのどのアプリや機能から通知があったかによって、振動パターンを個別に設定することさえ可能だ。確かに、このMartian Notifierは、メタリックな外見をした249ドルの「Pebble Steel」などの競合デバイスに比べれば、高級感を指向しているわけでもないし、機能も少ない。しかし、値段は半分にも関わらず、同じように便利に利用でき、はるかに実用的なのだ。価格は初代「Pebble」と同じだが、Martian Notifierのファッショナブルなデザインは、毎日でも着けたい気分にさせられる。
丸いアナログ時計の文字盤を持っているMartian Notifierは、市場に出回っている数多くの普通の時計と見分けが付かない。しかし、これこそがこのデバイスのもっとも魅力的な特徴なのだ。最近世に出た多くのスマートウォッチとは違い、Notifierのクリーンで保守的な外見は、地味なビジネススーツや、週末のラフな服装にも合う。これは初代のプラスチック製Pebbleや、未来的すぎるサムスンの「Gear」や「Gear Fit」と比べると大きな改善だ。実際これは、着けているとき、偶然会った人や技術に詳しくない友人が気づいて褒めてくれた、初めてのスマートウォッチだ。実際問題として、アラートがなるまで、彼らはこれがスマートウォッチであることに、まったく気づかなかった。
Notifierがスマートウォッチであることを示す唯一のヒントが、文字盤の下側にある細長いOLEDスクリーンだけであることを考えれば、それも当然だろう。さらに、画面の上側と左側にも小さな丸形のライトがあるのだが、点灯しない限りはその場所を見分けることさえ難しい。
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