パイオニアとメモリーテックは5月13日、最大512Gバイトまでの大容量化ができる「データアーカイブ用 次世代大容量光ディスク」を共同開発したと発表した。
今回開発された次世代大容量光ディスクは、記録層とガイド層を別にした「ガイド層分離型多層分離構造」を採用。1層あたり32Gバイトを記録できる記録層を、片面に8層積層することで、256Gバイトの大容量を実現したもの。両面化技術を用いれば、最大512Gバイトの記録容量を確保できるとしている。
記録された光ディスクは、一部ピックアップやファームウェアの変更が必要になるがBDドライブでの再生も可能で、最大4倍速の高速記録にも対応。光ディスクの記録装置にはBDドライブと同じ、記録用レーザー波長や対物レンズなどを用いることで、現行のBDディスクへの記録・再生も可能だ。
両社は片面10層のサンプルディスクの試作にも成功しており、既存の信号処理技術を流用することで、記録ドライブ装置を変更することなく、両面で720Gバイトの容量も実現できるとのこと。新たな信号処理方式や1層あたりの記録容量を増やせば、1Tバイト以上の大容量も実現できるとのことだ。
今後は、図書館が美術館など、情報を電子化して長期保存するデジタルアーカイブ市場を見据え、次世代大容量光ディスク導入の検討を進めていくとしている。
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