Googleでは、ユーザーがスターアイコンをクリックして特定の「Gmail」メッセージ、「Chrome」ブックマーク、「Android」の連絡先リスト、「Google Apps」文書を対象に、気になるアイテムにフラグを付けられるようにしている。このほど、同社がテスト中の「Google Stars」というサービスによって、このアイデアが1つにまとめられる可能性があるようだ。
Google+のユーザーであり、Googleに詳しいFlorian Kiersch氏は4月以降、Google Starsの画像や一部コードなどの関連情報を発見している。Kiersch氏は米国時間5月5日にGoogle Starsの映像を投稿した。そこには、同サービスの一部がどのように動作するのかを示す、Googleの「dogfooding(社内テスト)」版を使用したデモが映っている。
「アドレスバーに表示されるスターを使ってウェブ全体のあらゆるものを保存できる」とそのインターフェースには記されている。また、スター付きの要素をフォルダインターフェースを介して整理したり、それらを自動的に整理するためのルールを設定したりすることができるとされている。
今回の取り組みには、ブラウザのブックマークの概念を一新する狙いがあるとみられる。かつてはウェブを使用する上で中心的な役割を担っていたブックマークだが、これまでに、高速かつ効率的なインターネット検索機能や、ブラウザ内部のより洗練されたアドレス管理機能に部分的に置き換えられてきた。ただし、ウェブページをはるかに超える範囲に対象が広がることで、ユーザーがGoogleやAndroid経由で保存したその他のタイプのデータをパーソナライズや整理することが可能になるかもしれない。
これまでに投稿された情報によると、Google Starsでは、スター付きのアイテムがサムネイルの列に表示され、ユーザーはそれらを検索することができる。存在しないウェブページやスパムに感染したウェブページは非表示になる。そして、昨今ではインターネット上の慣例となっていることだが、ユーザーはスター付きのアイテムを連絡先の相手と共有することができる。
仮に一般提供されることになるにしても、Googleが導入を計画しているStarsがブラウザブックマークをどの程度上回るものなのか、あるいはGoogleが実際に計画している内容について、正確なところは明らかになっていない。米CNETは、Googleにコメントを求めているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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