ソフトバンクは5月7日、2014年3月期(2013年4月~2014年3月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比108.2%増の6兆6666億5100万円、営業利益は同35.8%増の1兆853億6200万円、純利益は同41.5%増の5270億3500万円となった。ここでは、同日に開催された記者会見の模様を随時お伝えする。
まもなくソフトバンクの決算説明会が開催される。
ソフトバンクの孫社長が登壇。「NTT、トヨタ、ソフトバンク、この3社だけが営業利益で1兆円を超えた日系企業だ。ソフトバンクはこの中で最も達成期間が短い」(孫社長)。
連結業績ハイライト。
売上高は倍増で過去最高の約6.7兆円。
EBITDA(償却前の営業利益)は9期連続最高益、55%増の約1.8兆円。
営業利益は9期連続最高益、36%増の約1.09兆円。
純利益(親会社の所有者に帰属する当期利益)は、4期連続最高益42%増の約5270億円。
キャリア大手3社の中で、ソフトバンクは売上高、営業利益、純利益のすべてでトップ。「ボーダフォンを買った時、『10年以内にドコモを超える、できなければ腹を切る』と言った。皆さん笑っていた。そんな無茶な、と」(孫社長)。
「念のためにはっきりと言いたい。売上、営業利益、純利益、ユーザー数、ネットワークのつながりやすさ、他2社をどれか1つだけ数合わせで抜いたわけではない」(孫社長)。
純増数ランキングでソフトバンクは4年連続1位。
ソフトバンクの累計契約数は日米で1億超。
モバイル事業の営業利益は5期連続最高益、18%増益の6090億円。
スマホ1台当たりのデータトラフィック。孫社長は「日本のモバイルネットワークは世界一つながる。これは私がアメリカに進出して身をもって確信した」と強調。
モバイルのパケット接続率でもソフトバンクが1位(Agoop調べ)。
スマートフォンのデータ通信満足度もソフトバンクが1位(ICT総研調べ)。
2011年6月6日以降、ドコモとauでネットワークの重大事故が相次ぐ中、ソフトバンクは1078日間事故なし。「ネットワーク全体をマネージメントしている」と自信を見せる孫社長。
ソフトバンクはなぜトップに立てたのか。「つながりやすい電波(900MHz帯)をもらい、世界最速のピッチでプラチナバンド基地局を増設したからだ」(孫社長)。
「(国内の)鉄塔建設などの設備投資は前倒しでほとんど終わったので、これからは絶対額が抑えられる」(孫社長)。
続いて、インターネット事業の状況。「我々は“携帯の会社”をやるつもりはさらさらない。ソフトバンクはあくまでもインターネット会社だ」(孫社長)。
ヤフーの営業利益は最高益を更新し、6%増益の1974億円。
Yahoo!ショッピングの店舗数が楽天市場を逆転。「ECは品揃えと価格。eコマース革命で多種多様な店舗を増やし、楽天の約2倍の店舗数になった。これはすでに審査が完了して開店できる数だ」(孫社長)。
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