Googleは米国時間4月22日、広告に関する複数の変更を発表した。これらの変更は、マーケター向けにツールを増強することを目的にしており、モバイルへのインターネットの大きな移行を浮き彫りにしている。
消費者が目にする最大の変更としては、Google検索やYouTubeにおいてモバイルアプリのダウンロード向け広告がある。検索向けとしてはGoogleのディスプレイ広告プラットフォーム「AdWords」および「AdMob」を経由して、また、YouTube上では「TrueView」ビデオ広告を経由して配信される今回の動きは、コストパークリック売り上げの低下による損失をGoogleが食い止めようとしていることを示している。
宣伝されているアプリのインストールをユーザーに促すことに加え、そのアプリがインストール済みであることを広告ネットワークが検出すると、広告からアプリを開くことができるようになる。
GoogleでAdWords製品マネジメント担当バイスプレジデントを務めるJerry Dischler氏は、もはやオンライン広告がデバイス固有なものではないこと、そして、それは消費者が同時にかつシームレスに複数のデバイスを使っているためであることを、カリフォルニア州ハーフムーンベイにおいてマーケターからなる聴衆に向かって述べた。
「私が今日話したことで覚えて帰ってもらいたいことが1つあるとすれば、それはデバイスに関することではもはやなく、人々が関心を持っているコンテンツに彼らを結びつけることで、彼らがオンラインでも、モバイルサイトにいても、アプリを使っていようがそれは無関係だということだ」(Dischler氏)
Dischler氏は、アプリに関する問題として、60%が全くインストールされず、80%が1度しか使用されないことを挙げた。検索は、Google Playからキーワードを広告主に推奨するだろう。アプリは、関連するコンセプトを基にしてレコメンドされるだろう(例えば、カロリー計算アプリは、ランニング用アプリをインストールしている人にレコメンドされる)。人々は、自分たちが見ているビデオに関連するアプリのダウンロードを勧められるだろう。そして、アプリの「ディープリンク」が使用され、インストール済みアプリに埋め込まれているコンテンツと広告を直接結びつける。例えば、あるテレビ番組向けアプリは、ユーザーを「Hulu Plus」アプリ上にあるその番組へと誘導することができるだろう。
今回の変更は、「今後数カ月で順次投入される」とDischler氏は述べた。
Googleのツールに対する他の変更は、マーケターが自身の広告を管理することを支援するものだ。Dischler氏は、Googleの新しい「Estimated Total Conversions」がいかに役に立つかをアピールした。同ツールは、実店舗のオーナーに対し、デジタル広告が現実世界における売上高にどのように置き換えられるかについて、より明確なイメージを提供する。Dischler氏は、自動入札などのツールやAdWordsの「テストラボ」(既に開始している広告キャンペーンのライブテストを実行)などについても話した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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