素晴らしい写真を撮影したと思ったのに後で見てみるとピントがぼけていたということほど最悪なことはない。「Lytro Illum」は撮影済みの写真に対してもピント補正や再フォーカスを可能にすることで、この問題を解決する。
光照射野カメラであるIllumは、撮影済みの写真に対するフォーカス、遠近感、被写界深度の調整が可能である。レンズを通して得たすべての情報を取得して記録し、ピントを合わせたい箇所をタップするだけで後からの変更が可能な写真を作成する。
フォーカスが変更可能なカメラを最初に開発したのはLytroだが、現在では「HTC One M8」などのスマートフォンでもこれが可能となっており、民生市場におけるLytroの展望に大きな打撃を与えている。
初代の「Lytro Light Field Camera」は、一般的なカメラとは似ても似つかぬ小さなブロックのような形をしていた。Illumは従来のカメラにより近い外観となっており、前機種よりもかなり大きな画面と、馴染み深いグリップがついている。
初代Lytroには固定レンズが搭載されていたが、Illumには8倍ズームが追加されている。開口部はf/2.0で固定である。
Lytroの新しいIllumは、2014年7月に米国において1599ドルで発売される。事前予約により7月15日以前に購入すれば、特別に刻印を入れた同カメラを100ドル引きで入手できる。世界のその他の地域における価格と提供開始時期は、まだ発表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」